マスコミの情報操作を感じることは多々あります。
たとえば、7月に行われて東京都知事選。
私は東京都民ではないので直接関係ないのですが、やはり興味はあります。
ですが、テレビのニュースは新型コロナウイルスの報道ばかりで、都知事選の立候補者の政策をニュースで知ることはほどんどありませんでした。
そうなると、毎日に記者会見でマスコミの前に登場する現職の小池都知事が有利なのだろうとは思っていました…。
ですから、特に選挙運動をすることもなく、オンライン選挙活動だと言って、楽勝で当選しました。
私は、東京青年会議所が行った立候補者のパネルディカッションのような番組をYouTubeで拝見した程度です。
ぜひ、テレビで討論をやろうという立候補者もいましがた、それも実現することはありませんでした。
このように、テレビと新聞をはじめとするマスコミは、報道するしないはもちろんのこと、報道内容もコントロールすることも可能です。
ひとつの疑惑に対して、重大問題として報道することもできますし、軽く扱うこともできるわけです。
つまり、情報をコントロールできる立場にある人や団体が、意図的に世論を誘導していくことが可能なのです。
もちろん、企業内でも情報のコントロールは可能です。
たとえば、経営陣と従業員の間です。
決算書や月次決算書を従業員に公開していなければ、従業員は儲かっているのか儲かっていないのか、正確な数値を把握することができません。
情報をコントロールしたり、情報を操作する方法は多岐に渡る手口があります。
世界で一番有名な情報操作ロジックは、第二次世界大戦中にアメリカの宣伝分析研究所が「効果的な情報操作の研究」として発表した「7つの原則」でしょう。
これは、いかにして世論を誘導するのかを分析したもので、今から70年も前に発表されたものです。
今でもこのロジックに基づいて、情報操作が行われているのが現実です。
川上和久さんの著書「情報操作のトリック」で、世論誘導の手口や情報統制のテクニックとして「7つの原則」が紹介されています。
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①ネーム・コーリング
…攻撃相手にレッテルを貼る。
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②普遍化
…スローガンで自国の正義を煽り立てる。
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③転換
…権威付けで、正当性を強調する。
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④証言利用
…権威者・カリスマに協賛(ステマ)してもらう。
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⑤平凡化
…自分たちが味方であると一体感を強調する。
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⑥カードスタッキング
…メリットを最大限に強調、デメリットは矮小化。
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⑦バンドワゴン
…これが流行っているとブームを作る。
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実は、このようなことは日常茶飯事に行われています。
たとえば、テレビショッピング。
有名人がオススメの商品というだけで売れます。
また、なぜか芸能人が登場して商品にコメントしています。
これなど、完全に世論誘導の最たるものです。証言利用というテクニックです。
もう随分前のことになりますが、「影響力の武器」という本が注目されたことがありました。
これも「効果的な情報操作の研究」同様、いかにして人を行動させるかにフォーカスしたものです。
この本が流行った時は、驚きを覚えましたが、見に覚えがあることばかりでした。
私たち、自分の身を守るためにも、このような知識を身につけることが必要な時代です。
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