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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

目の前の現実を変える方法


会社をはじめとする組織の中には、ムードメーカーと呼ばれるメンバーがいます。ですが、そういう人は持って生まれた性格が大きく影響しています。では、私のような凡人が目の前に起こっているネガティブな雰囲気を、ムードメーカーのように短時間でポジティブな雰囲気に変えるにはどうしたらいいのでしょうか。そこで今日は、ネガティブな雰囲気をポジティブな雰囲気に変える方法についてわかりやすく解説します。



どんなにネガティブな雰囲気であっても、即座にポジティブな雰囲気に変えるのが「ペップトーク」と呼ばれるものです。ペップトークの発祥はアメリカで、スポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために行っている短い激励のスピーチです。「ペップ(PEP)」は英語で、元気・活気・活力という意味があります。



たとえば、東日本大震災の時、爆発した福島第1原発の消火活動に向かう東京消防庁ハイパーレスキュー隊の奥様が夫にメールで送った一言がこれです。



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「日本の救世主になってください!」

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こんな一言をかけてもらえたら、俄然やる気になりますよね。そして、あなたが上司ならば部下にこのような言葉をかけてやりたいと思いませんか。学びたいという人は、「一般財団法人日本ペップトーク普及協会」にお問い合わせください。



以前、コンビニで起こった危機的状況を一瞬で変えてしまった子どもの話を聞いたことがあります。あるコンビニで男性顧客が店員にクレームをつけていたそうです。男性顧客は、暴言を吐いたりして、今にも店員を殴りそうな雰囲気です。店内にいたほかの顧客も止めることができなかったそうです。



そこに来店したのが幼稚園の子どもです。しかも、テレビアニメの主題歌を歌いながらです…。とてもじゃありませんが、この場にふさわしくありません。子どもがずっと歌っているので、クレームをつけた男性顧客も怒るのがバカバカしくなったのか、店を出ていったそうです。



このように、場にふさわしくないことが怒ると、心のバランスを取ろうとします。その結果、マイナスだった心にプラスの感情が入りゼロに戻ります。まさに、一瞬でネガティブな雰囲気をポジティブな雰囲気に一変させた神業的方法です。



そのほかにも手軽にできる方法としては、言葉の使い方です。否定的表現を肯定的表現に変えることで、場の雰囲気が良くなったり、相手がご機嫌になります。以下が、否定的表現を肯定的表現に変換した事例です。



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●遅くなってゴメンね

→待っていてくれて、ありがとう

●ご面倒をおかけして、すみません

→丁寧に対応してくださってありがとう

●お忙しいのに、すみません

→時間を作ってくれて、ありがとう

●本当に、いつもごめんね

→本当に、いつもありがとう

●ご心配をおかけして、すみません

→気にかけてくださって、ありがとう

●コロナでピンチだ

→コロナが新しいやり方を教えようとしている

●なぜ、失敗ばかりなんだろう?

→何を学んでいるのだろう?

●妻とケンカばかり

→お互い言いたいことを言い合っている

●同じ間違いばかりする

→何かを教えてくれようとしている

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このように、常日頃使う言葉を否定的から肯定的に変えるだけで周囲に笑顔が増えます。




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