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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

空飛ぶ車の時代がやってきた


かれこれ5~6年前のことになりますが、自動車関係の団体の総会で、講演を頼まれたことがありました。冒頭、会長のあいさつがあったのですが、その話を聞いた私は驚きました。空飛ぶ車について真剣に話をされていたからです。そこで今日は、空飛ぶ車についてわかりやすく解説します。



空飛ぶ車は、自動車メーカー各社やベンチャー企業が開発に挑戦しており、新たな産業としての期待が高まっている注目産業です。また、空飛ぶ車は、①従来の自動車に羽根が付いた、空路と陸路のハイブリッド利用が可能なタイプと、②プロペラやジェットエンジンにより、垂直離着陸ができる空の移動に特化したタイプの2種類があります。



そして、大きな特徴として、軽飛行機やヘリコプターと比べ、より短距離を高速で移動することを目的としたものが多いということです。



空飛ぶ車の開発がヒートアップした背景として、道路を使用しない移動で渋滞が解消されることや災害救助の観点からです。なかでも、AIを活用した自動運転での空の移動が実現すると、渋滞だけでなく人手不足の解消にもつながると考えられています。



これが私たち一般にも広がれば、自動車や鉄道に代わる交通手段となるばかりか、人口の一極集中を解消する手だてにもつながるかもしれません。テレワークの普及などで一極集中解消の兆しがありますが、空飛ぶ車によりさらに加速する可能性は大です。



空飛ぶ車の開発に参入している代表的な企業はアメリカの「ジョビー・アビエーション」、欧米や中国では試作モデルが販売や発表にまでこぎ着けました。ヨーロッパでは、ドイツの「ボロコプター」、同じくドイツの「リリウム」などが著名な開発企業です。日本では、トヨタ自動車出身の技術者が立ち上げた「スカイドライブ」が注目されています。



このほかにも、自動車メーカーも続々と参入を発表しており、日本では2021年9月に「ホンダ」が空飛ぶ車の開発を発表したほか、アメリカの「ゼネラル・モーターズ」ほか、航空事業を手がけるアメリカの「ボーイング」やフランスの「エアバス」も実用化を目指すと発表しました。今後はレッドオーシャンになる可能性があります。



空飛ぶ車が活用される産業としては、タクシーなどの人の輸送や物流への活用などが想定されています。



実証実験については、2023年から始まり、2025年には大阪・関西万博での実用化を目指すとされていますが、先行するドローン開発の輸送技術や実証実験結果などにより、有人飛行整備が前倒しされる可能性もあります。いずれにせよ、昔見たSFの世界がいよいよ現実味を帯びてきたということです。そして、さらに朗報があります。



イギリスに、世界初の「空飛ぶ車専用の空港」がオープンするいう情報をキャッチしました。空飛ぶ車やタクシーなどのエアモビリティ向けのようです。エアモビリティとは、空からの宅配や空飛ぶ車など、空を移動する無人航空機を指します。



この事業を手がけたのは、イギリスの「Urban-Air Port (UAP)」です。

空港はプリンのような円錐台の形をしていて、屋上部分にエアモビリティが離着陸します。円錐台の中は、ロビーやラウンジなどが導入されるようです。



エアモビリティが普及すれば、渋滞の削減効果が期待できるほか、ガスを排出しないから、大気汚染の抑止も見込めます。同社は、向こう5年間で世界中に200以上の空港を展開する予定としています。日本にもできる日を楽しみにしていいます。




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