Amazonが日本に上陸して20年以上が経過しました。
ネットショップの先駆けとして、ネット上の書店でした。その後、取り扱い商品を拡大し続けて、何でも売っているまでは至りませんが、ややそれに近い小売業となりました。そこで今日は、Amazonに勝つ方法をわかりやすく解説します。
アマゾンジャパン株式会社が設立されたのは1998年9月。
当時はアメリカの「Amazon.com」は赤字で、規模拡大のための投資として日本への進出を行っている段階でした。そして、2000年11月1日、「Amazon.co.jp」というネットショップが開業します。これがAmazonジャパンの開業当時の歴史です。私は2001年頃からAmazonを利用していますので、20年以上のユーザーということになります。
Amazonが開業してからというもの、リアル書店をはじめとして多くの小売業が規模縮小や廃業に追い込まれました。また、Amazonの成功を見てネットに参入する小売業は年々数を増しています。その中で時々、話題になるのが、リアル店舗はどうやってAmazonに勝つのかということです。柔らかく表現すると、どうやって差別化をしていくのかです。
コンサルタントやマーケッター、小売業経営者などが、Amazon対策を提案したビジネス雑誌の特集ページを読んだことがあります。意見を集約すると、Amazonに勝つには「接客」しかないということになります。リアルでの接客はAmazonはやっていませんからね…。
先日、孫と一緒にイオン新潟東店3階の玩具売場へ行きました。
以前から「おもちゃを買ってやるよ」と約束していました。約束してから3ヶ月程経っていたので、孫にしてみれば「ようやく買ってくれるの」って感じだと思います。
玩具売場に行くと孫がそわそわし始めました。
たくさんのおもちゃを見て興奮しています。ワクワクドキドキしたんでしょうね。ここは、アンパンマンのおもちゃが充実していていました。大小合わせると100種類以上ありました。孫はいろいろ悩んだ末、「アンパンマンレジスター」という8680円のおもちゃを買いました。
心の中では、「随分高いぽもちゃを選んだなぁ」と思いましたが、孫がこれがいいというので喜んで買いました。そもそも、玩具売場を利用したのは久しぶりだったので玩具の相場がわかりません。かれこれ15年前に長女の友だちの子どもにおもちゃを買ったことがありますが、その時に比べると随分と高い印象でした。
孫と一緒にイオンまで歩いて行き、数あるアンパンマンのおもちゃの中から孫が選び、その後、夕食を買って帰ってきました。わずか1時間弱の買い物でした。
家に戻ってきてから、アンパンマンレジスターをAmazonで調べると…、なんと5980円で販売していました。わざわざ値段を比較するなんて、「俺ってセコいなぁ…」と思いつつ、その時、「イオンで買って良かったと!」と実感しました。理由は簡単です。
1時間弱という時間の中に、①孫と一緒にイオンまで歩いて行ったこと、②玩具売場で孫がおもちゃを選ぶところを一緒に体験できたこと、③食品売場で一緒に買い物できたこと、この3つの体験が凝縮されているからです。 このような貴重な体験ができたと思えば、おもちゃが少々高くてもまったく問題ありません。プライスレスの感覚です。値段がどうこうじゃないからです。
その時、ふと思いました。
リアル店舗がAmazonをはじめとしたネットショップに勝てるとしたら、これしかないなと…。よくある日常の些細なことといえばそれまでですが、私にとっては大発見でした。たかが買い物ですが、リアル店舗では複数人で買い物をする楽しみがあります。
これはAmazonをはじめとしたネットショップでは不可能です。リアル店舗はここに活路を見出すことができそうです。
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