芸術家と世界的な名声を得た「パブロ・ピカソ」。
ピカソは巨万の富を築きました。遺産は7500億円とも言われています。
芸術家=貧乏とうイメージがありますが、ピカソはこれに当てはまりません。
そこで今日は、なぜピカソが巨万の富を築けたのかをわかりやすく解説します。
ピカソが生涯で残した作品は、およそ1万3500点の油絵と素描、
10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作し、
最も多作な美術家と言われています。
1973年に91歳で亡くなりましたが、複数の住居、
シャトー(ブドウ畑を所有し、栽培、醸造、瓶詰までのワインの製造を行う生産者)、
莫大な現金を遺産として残しました。
とても、美術家だとは思えません。
ピカソは、作品創作だけに注力しただけでなく、
お金の本質をよく理解していました。
たとえば、ピカソは新しい作品を描くと、そのまま画商に売ることはしませんでした。
必ず、新作が完成したことを贔屓にしている画商数十人に連絡して、
画商を集めて個展を開きました。
そして、自分が描いた絵にどのような意図や目的があり、
その背景にはどのような物語があり、
描くに当たってどんな点に苦労したのかということを丁寧に説明しました。
ピカソから絵の説明を聞いた画商は、その絵が欲しくなります。
そして、何としてでも買い取ろうと競争原理が働き、いつも高値がついたのです。
また、ピカソは買い物でも現金を使わず小切手で支払っていました。
ここでもピカソはお金儲けの天才ぶりを発揮します。
たとえば、あなたがピカソに何かを販売しました。
ピカソから小切手を受け取りました。
銀行に持っていけば換金できます。
ですが、あなたは小切手を銀行に持っていくことはありません。
その理由は、小切手にはピカソのサインが書いてあるからです。
ピカソのサインが書いてある小切手を額に入れて飾るか、
価値が高くなるのを待ってオークションに出すこともできます。
ピカソはこのことを重々知っていて、小切手で支払っていたのです。
「私のサインが書いてある小切手を受け取った人は換金せずに、大切保管するだろう」と。小切手が換金されないということは、ピカソの現金が減ることはありません。
つまり、ピカソは実質無料で買い物をしていたのです。
このように、ピカソは人間の心理と本性、お金の本質を知り尽くしていました。
さらに、こんなエピソードもあります。
フランスボルドー地方にあるシャトー・ムートン・ロートシルトという
ワイン醸造会社が1973年にピカソにワインラベルのデザインを依頼しました。
これは1本5万円を下らない高級ワインですが、
ピカソはこのデザイン料を現金では受け取っていないのです…。
では、何を受け取ったのでしょうか?
現金の代わりにピカソが受け取ったのは、自らがラベルデザインした
1本5万円を下らない高級ワインです。
何本受け取ったのかは不明ですが、ピカソがデザインしたラベルの評判が良ければ、
ワインの価格は上昇します。
ピカソの狙いは、ワインの価格が上昇した時にこれを売れば、
デザイン料以上の収入になることです。
売らなくても、知り合いにワインをプレゼントすれば、
こんな高いワインをもらったと相手に喜んでもらうことができます。
シャトー・ムートン・ロートシルトはピカソにラベルデザインを無料でしてもらい、
ピカソはラベルの価値が高まれば高まる程、
ワインを売ることで収益が出ることとなったのです。
まさに、ウィン・ウィンの関係です。
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