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なぜ中小企業はマーケティングが弱いのか?


恐らく「マーケティング」という言葉を聞いてもピンとこない経営者もいるでしょう。 特に中小企業では、マーケティングを専任で行う部署もありませんし、常日頃からマーケティングという言葉を使うことも滅多にありません。

そこで今日は、中小企業にマーケティングが普及しない原因についてわかりやすく解説します。



今日はマーケティングとは何かについてはお話しません。中小企業にマーケティングが普及しない原因は、マーケティングが必要ないからです。中小企業、特に製造業や建設・建築業では、下請けが数多くあります。下請けですから元請けからの見積り依頼があり、見積りを提出して、後は連絡を待つだけです。



ここで必要なのは、元請けに対するマーケティングではなく、コミュニケーション力、見積りのスピード、価格対応力の三点です。下請けが長く続くとこれが当たり前になり、マーケティング的な発想がなくなります。

また、中小企業の中には、広告宣伝や営業ではなく、経営者の人脈で仕事を受注している会社も数多くあります。そうなると、マーケティングというよりも、コミュニケーション力が重要になります。



このように、中小企業ではマーケティングよりも、コミュニケーション力が重要視されるのが現実です。ですから、なおさらマーケティングがおざなりになってしまうのです。



さて、このような現象はWEBマーケティングも顕著です。大企業であれば、WEBマーケティングの専任者がいますが、中小企業ではすべてアウトソーシングです。一昔前であれば、ホームページの作成はホームページ作成会社に依頼し、その窓口になったり、ホームページを管理するのは、社内でネットに詳しいしい人材やITに詳しい人材が選出されました。

しかも、兼任ですから、どうしても片手間になってしまいます。



また、ネットに詳しくても、ITにに詳しくても、ホームページの内容に関することや、どうしたらホームページ経由で問い合わせがくるのかとはまったく関係ありません。ここで必要な人材は、マーケティングのわかる人です。



中小企業はこのような現状ですから、WEBマーケティングがわかる人材がいない、その結果、ITリテラシーも低いということになります。残念ながら、これが中小企業の現実です。ですから、会社全体としてもWEBやマーケティングの知識が不足しており、専任者がいる大企業との格差は益々広がるばかりです。



それでも、ホームページの作成や更新が容易なCMSツールが普及したのが幸いです。ただし、社内でできるのはそこまでで、WEBマーケティングまで至っていませんし、社内で更新はできるというレベルで、それから先へは進んでいません。また、最新のWEBマーケティングの情報や知識にも疎いので、時代から取り残されるというのが本当のところです。



最近では、中小企業でもデジタル化を推進するために、ITの専門的なスキルを持つ人材を採用するという動きもありますが、もう何年も前からIT人材の不足が叫ばれている。2030年には、約41~79万人のIT人材が不足するという予測もあります。ということは人件費も高騰するということです。



結局、WEBマーケティングの知識がないために、ホームページ作成会社の言いなりになり、ホームページのコンセプトや、どのような情報を発信すればいいのか、コンテンツをどうすればいいのかまで発想が及びません。



最後は、よくわからないので専門家に任せるという感じです。これからは、WEBマーケティングのことがわからないとビジネスが難しくなります。「中小企業だから仕方ない…」という考えから脱却してください。




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