上司になった経験がある人ならば、部下に対して「何でできないんだ!」 と感じたことがあると思います。
部下育成に一生懸命な上司であればある程、そう感じるのかもしれません。
つまり、私がこれだけ育成に必死なのに、なぜ応えてくれないという心理です。
そこで今日は、上司と部下のボタンの掛け違いについてわかりやすく解説します。
冒頭紹介したような事例は、日常茶飯です。
上司と部下だけでなく、親と子ども、部活の先輩と後輩、友達などの間でも起こります。
では、なぜこのようなボタンの掛け違いが起こるのでしょうか?
それは、勝手に期待するからです。
たとえば、上司が部下に仕事のスキルを教えました。
かなり高度なスキルだったので、時間をかけてじっくりと教えました。
つまり、部下に手をかけたということです。
そうなると、上司の部下に対する期待値は高くなります。
これが、勝手な期待です。
部下にしてみれば、勝手な期待をされても困るということです。
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「このくらいはやってくれるはず」
「このくらいはできるはず」
「このくらいは許してくれるはず」
「こんなことはしないはず」
「このくらいはわかっているはず」
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という気持ちです。
立場が上の人がこのような気持ちを抱くと、人間関係が悪くなります。
ですから、部下に対して勝手な期待をしない方が得策です。
得策というより、勝手な期待してはいけないということです。
ポイントは「勝手な」というところです。
参考までに期待とは、
「あることが実現するだろうと望みをかけて待ち受けること。
当てにして心待ちにすること。」です。
つまり、「きっとやってくれるはずだ」と、当てにするということです。
ですが、部下が上司の期待を知らなければ、上司の期待に応えられません。
よく考えてみれば、部下に勝手に期待をして、期待に応えないからといって、
不満を持つ上司は自分勝手の何者でもありません。
ここに気づくと解決策が見えてきます。
まず、上司は部下に何を期待していのか、何を望んでいるのかを伝えます。
ここからスタートです。
そうすれば、部下も上司の期待に対する意見や要望があります。
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「それはできないが、こうならばできる」
「今の私には、レベルが高過ぎる」
「もっとハードルを上げてください」
「まだそれはできないので、教えてほしい」
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部下にも考えがあるので、このようなレスポンスがあるでしょう。
部下の意見や要望もよく聞くことが大切です。
そうすることで、上司の期待と部下の受け止め方にギャップがあることが
明確になります。
そして、共有化することもできます。
何事も勝手に期待する、勝手に思い込むことはせず、
相手がどう思っているのかを確認することが大切です。
そうすることで、自分が常識だと思っていたことが、
部下には非常識だったなんてこともあります。
立場が上の人は、自分の価値感が基準になる可能性が大です。
ですが、それは立場を利用した無言の圧力になります。
そうなると、上司と部下の人間関係が上手くいきません。
ボタンのかけ違いが起こります。
ボタンのかけ違いは、
お互いが何を考えているのかを伝えることである程度解消できます。
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