パワハラまでいかなくても、上司の機嫌が悪くて困っている部下は多いだろう。
実際、私も会社員時代は会議が終わって部屋に戻ってきた上司は、いつも機嫌が悪かった。そうすると、同じ部屋にいる部下たちは上司の機嫌に引っ張られることになる。急に無口になり、うつむいて仕事をする。「おいおい、さっきまで楽しそうに話をしながら仕事をしていたのに…」と言いたくなるが、これほどまでに上司の機嫌は、部下の気持ちに影響与える。いまさらながら言う必要もないのだが、上司の機嫌によって部下の生産性は大きく変わる。そこで今日は、上司の機嫌と仕事の効率についてわかりやすく解説する。
越川慎司という人をご存知だろうか?
株式会社クロスリバーの代表取締役だ。メンバー全員が週休3日、副業(専業禁止)をしながら、800社超の働き方改革を支援してきた。さらにオンライン講座は年間400件以上、受講者満足度は平均96%、講演後に行動する受講者は92%以上という驚異的な数字を誇っている。直近7年で29冊の著書があり、「トップ5%社員の習慣」は世界各地で出版されてベストセラーになった。 そんな彼が、Xでおもしろい投稿をしていた。 「40代以上の男性は口角を2センチだけ上げてみようキャンペーン」を2ヶ月間、会社内で実施したそうだ。そうしたところ平均で会議時間が8%減ったという。面倒でロジカルなことをやるよりは、ずっと効果があるのではないだろうか。
ちなみに、マスクをしている人には「うなずきを5センチ深くしようキャンペーン」も実施した。これも同じく会議時間が減ったという。このような実験からいえることは、上司の不機嫌は害悪だということだ。
上司と部下には、ただでさえ無言のパワーバランスがある。
上司が不機嫌だと部下は精神的に非常にキツくなる。冒頭紹介したように、のびのびと働けず、パフォーマンスも確実に低下する。これは越川さんが実験済みだ。
ところが、上司はこのような自覚がない人が多い。
自分の機嫌で部下の人生が決まるくらいの覚悟を持ってほしい。よく考えればわかるが、30年間、機嫌の悪い上司と過ごした部下と、30年間、機嫌の良い上司と過ごした部下との違いは明らかだ。仕事の生産性はもちろんのこと、仕事のやりがい、仕事の楽しさ、会社に対するエンゲージメントは明らかに違う。
そもそも、最初から機嫌の悪い上司のいる部署に配属されるとわかってれば、こんな会社に入社しなかったという人も多いだろう。部下は上司を選ぶことはできない。しかし、上司は部下を選ぶことができる。
もっと、たちが悪いのが社長だ。
なんだかんだ言っても、会社の中で一番権力を持っているのが社長だ。そして、社員は社長に気を遣っている。なぜならば、利害関係があるからだ。社長に気に入られれば給料が上がったり、出世する可能性があるが、嫌われれば給料が下がったり、降格の可能性もある。それが会社だと言えばそれまでだが、上司と部下、役員と従業員はこれほどまでに影響力が違うのだ。
このように、社長や上司と呼ばれる人たちは、自分を甘やかしてはいけないということだ。また、部下の人生を背負っているわけだから、社会環境に適応するために勉強をすることは必須だ。昔のように、学校を卒業したら勉強しなくてもいいなんて時代ではない。むしろ逆だ。社会人になったら学生時代よりも勉強をしなければ時代についてけない。これが現実だ。 新人・若手営業マンのバイブル『60秒で学べる営業スキル大全集』発売中!
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