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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

まだ続けますか?御社の既存事業…

新型コロナウイルスは長期戦の様相を呈してきました。 このままの状態が続くと、新しい生活様式が定着して当たり前になります。 つまり、私たちの生活様式が一変したということです。 もう、コロナ以前には戻らないということです。 経営者ならば、そのくらいの覚悟をした方が、スムーズに経営の舵が切れると思います。 一番悪いのは、新型コロナウイルスが収束すれば、コロナ以前に戻ると信じていることです。

コロナが収束しても、コロナ以前の業績、コロナ以前の生活様式に戻ることはありません…。 残念ながら、これが現実だと覚悟してください。 ですから、新しい生活様式に根ざしたビジネスを展開する必要があるということです。 ですが、私の周りを見渡しても、新しい生活様式に根ざした方向に舵を切った会社は、数える程しかありません。 表面上はそう見えても、そのほとんどは、コロナが収束するまでという期限つきなのです。

飲食店のテイクアウトだって、アーチストのオンラインライブだって、それしかできないから、しょうがなくやっているというのが本音でしょう…。

そこで、今一度考えてほしいことがあります。

それは、このまま既存事業を継続するのかです。 もし、継続するのなら、3年後、5年後、10年後、どうなっていますか? 縮小を余儀なくされている…。 10年後は会社がない…。 そんな状態でも、既存事業を継続する意味があるでしょうか? 恐らく、8割以上の企業が既存事業縮小化の道を歩んでいるのだと察しています。 では、どうしたらいいのか?

答えは簡単です。

新分野に着手することです。 それしかありません。 新分野といっても、既存事業とまったく関係のないことをやるのではなく、既存事業と関連のあることをやるべきです。

住宅設備会社がオンラインスポーツジムを始めたり、飲食店がマスク製造を始めたりしても失敗するのは目に見えて明らかです。

多くの経営者が、「その通りだ」と理屈ではわかっていると思いますが、行動に移すことができません。 「今さら新しいことなどできない!」という現状維持バイアスがかかるからです。 その結果、何も手を打てずに、縮小する自社を指を加えて見ているだけになるのです…。

「WORK WEAR SUIT(ワーク・ウェア・スーツ)」というブランドをご存知でしょうか? これは、ある水道工事会社が作ったスーツブランドです。 スーツと水道工事会社は、まったく関係ありませんが、実は密接な関係があります。 むしろ、水道工事会社だからできたといっても過言ではありません。

この水道工事会社は、自社の作業着を新しくするために試行錯誤していたそうです。 現場で働く社員は毎日作業着を着ているわけですが、作業着は通勤や外出時は恥ずかしいと思っていました。 営業パーソンのようにピシっとスーツを着られる人が羨ましいと…。

作業もできて、接客もできて、オンでもオフでも活躍する服があったらなぁ…。 一人の作業員の愚痴から、常識をぶち壊した新たなカテゴリーの服をつくろうと、水道工事会社の挑戦が始まりました。

汚れに強く、撥水・速乾、ストレッチ、シワになりにくく、毎日洗える耐久性…。 やわらかくて肌触りがよく、毎日着たくなるような気持ちよさ…。 そんな生地は世界中探してもありません。 そこで、最新技術を駆使し、独自の新素材を開発したというから驚きです。 現在、500社以上の企業に採用されています。

普通のスーツメーカーや作業着メーカーでは開発できないジャンルです。 水道工事会社だから開発できた新しいスーツのジャンルです。 これは、新分野進出の好事例です。

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