先日「起業家精神のルーツ CHUTZPAH イスラエル流"やり抜く力"の源を探る」という、イスラエル軍のエリート諜報部隊の出身で、起業家で3人の男子の母親である インバル・アリエリさんの著作に出会いました。
イスラエルに注目したことはあまりありませんでしたが、 凄い国だということがわかりました。
そこで今日は、イスラエルの起業家精神についてわかり易く解説します。
イスラエルの人口は900万人で、大阪府と同じくらいです。 面積は、ほぼ四国と同じ広さですが、なんとベンチャー企業が8000社もあります。
人によってはイスラエルを「スタートアップ・ネーション(起業国家)」 と呼ぶ人もいるそうです。 そもそも、ベンチャー企業が数多くあることすら知りませんでした。 これだけのグローバル社会になっても、注目しなければ情報を収集しないのが人間です。
このように、イスラエルは世界でもっともスタートアップ企業の集積度が高く、 起業家精神のグローバルな拠点としてアメリカを除く世界のトップに ランクインされています。 そして、注目すべきはイスラエルは138ヶ国中第3位のイノベーション大国 だということです。
また、従業員数に占める科学者や研究者の割合もOECD諸国中でトップです。
さらに、世界のどの国よりも国民一人当たり最も多くのベンチャー資金を集めています。
アメリカ、カナダ、欧州をも凌)いでいるといいますから驚きです。
こんなに凄いイスラエルの企業やビジネスのことを知らなかったことを反省しました。
ではなぜ、イスラエルは企業国家と呼ばれるようになったのでしょうか。
それは「フッパ精神」にあります。 たとえば、「そんなことは不可能だ、できっこない」という言葉を言われれば、 日本では98%以上の人が諦めるでしょう。 ところがイスラエルの人は、不可能だと言われたことを達成しようと奮い立ちます。 夢を描いて行動を起こします。 その結果、当初描いた目標通りにはいかなくても、それに匹敵するものを 達成するといいます。
このような考え方の根底にあるのが、
イスラエル特有の「フッパ精神」と呼ばれるものです。 つまり、目標達成のためにの一途な姿勢や精神です。
今の日本に欠けているのは、フッパ精神に匹敵するものなのかもしれません。 少なくとも、第二次大戦後の日本にはこのような精神が溢れていたと思います。
このようなフッパ精神が根づいた理由として、 インバル・アリエリさんは「地政学上の環境」と「自国の歴史」をあげています。 その結果、きわめて効率的で、用心深く、非常にイノベーションに溢れた文化を 醸成したと言います。
リスクに晒された環境であれば、悠長なことを言っている場合ではありません。 考える時間がなければ直ちに行動を起こさなければいけません。 この切羽詰まった状態が、人生のあらゆる問題に対する創意工夫にや解決策が 生まれたのです。 この流れの中で、優秀な起業家が輩出したというわけです。
さて、フッパ精神を要約すると…
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●混沌状態、不確実な状態を歓迎する
●即興力と創造力を発揮して自ら行動する
●失敗を恐れず、失敗も選択肢の一つとして考える
●困難に直面しても「何とかなるさ」と構える
●レジリエンスを発揮して逆境を糧とする
●積極的に個人、社会、世界のネットワークを形成する
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静的なPDCAサイクルではなく、動的なOODAループのような戦闘的パワーを 連想させるのは、私だけではないはずです。
やはり、起業家精神とは雑草の如く、力強いものでなくてはいけないと再認識しました。
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