この記事は2020年4月上旬に執筆したものです。 イタリアでの新型コロナウイルスの感染者および死亡者数が、大変なことになっています。 3月21日現在で、感染者は4万7021人で、死亡者は4032人になったというニュースが流れていました。
イタリアの死亡者は、前日に中国を上回り、世界で最も多くなっています。現在でも死亡者は増え続けています…。
イタリアは大好きな国なので早く収束してほしいと願っていますが、医療崩壊と言われているように、集中治療用のベッドが不足していることと、医療態勢が整っていないことが原因のひとつとして捉えられています。
中国とイタリア以外で被害が大きな国は、イラン、スペイン、フランスなどがあげられます。
企業経営が立ち行かなくなっているのは、イタリア、スペイン、フランス、アメリカのニューヨーク市などをはじめ、世界に広がっています。
日本はまだ影響が少ないと思います。
これから1ヶ月後、3ヶ月後、考えられないような酷い状況になっているような気がしてなりません…。
このような話をすると、「大袈裟だなぁ…」と言う経営者もいます。
ですが、今回ばかりは下手をすれば世界大恐慌です。
世界大恐慌は何度か起こっていますが、一般的には1929年に始まった「ウォール街大暴落」に端を発した世界大恐慌を指すことが多いようです。
この世界大恐慌は1933年まで続くことになります…。
さて、経済活動が停滞しているとは言っても、需要が急増している商品やサービスもあります。 マスク、消毒液、空気清浄機などのウイルス感染を防止する商品の需要が急増するのは明白です。 また、ネットショップが好調なのも頷けます。 リアル店舗は感染のリスクがあるので、感染のリスクの少ないネットショップで買い物をする心理はよくわかります。 我が家もスーパーには買い物に行かずに、ネットスーパーで注文して配達してもらっています。
さて、ドイツの「ウーマナイザー」という企業をご存知でしょうか? この企業は性的な玩具を手掛けています。 要は、大人のおもちゃです。 このウーマナイザーの商品販売が急増しているのです。 今年の1月と2月の販売は予想を50%も上回り、特にイタリア、香港、アメリカ、カナダ、日本での需要が旺盛だったそうです。
実はウーマナイザーも、新型コロナウイルスの影響で販売の落ち込みを覚悟していたそうです。 ところが蓋を開けてみたら特需のような売れ行きです。 この業績には驚きを隠せなかったと言います。
ではなぜ、大人のおもちゃが売れ行き好調なのでしょうか? 外出を控えているので、「巣ごもり消費」が盛んです。 また、テレワークも進んでいます。 つまり、在宅を強いられているのです。 ウーマナイザーの推測によると、長期間、単独もしくはパートナーと一緒に在宅を強いられるという状況を察して、できる限り最良な時間の過ごし方を模索しているのではないかと…。 また、世界で最大級の人気を持つポルノサイト「ポルノハブ」を運営するカナダ系企業は、移動制限などで隔離されているイタリア人に無料の会員権を4月3日まで提供していました。
このように、意外な商品やサービスが急激に需要が伸びています。 悪い業種もあれば、良い業種もあります。 先程のスーパーの例でいえば、リアル店舗での買い物はしなくなったが、ネットスーパーでは買い物をしているということです。 つまり、感染リスクの低い買い物方法を選んでいる人が多いということです。
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