弊社は、コンサルティング会社です。
一般的にコンサルティングを依頼する企業は、業績が悪いと思われているようです。
確かに、藁をもつかむような気持ちでコンサルティング会社に仕事を依頼する企業もいるでしょうが、実はそういう企業はほとんどありません。
どちらかと言えば、業績は横バイか好調な企業ばかりです。
ですから、前向きな課題が多いのです。
たとえば、「新しい分野に取り組みたい」「新市場を開拓したい」「社員の給与を上げるためにはどうしたらいいのか」「下請けから脱却したい」などです。
業績が落ち込んでどうしようもない…なんていう企業からのオーダーは皆無に等しいのが現実です。
とはいうものの、まったくないわけではありません。
「社内のある一部門が赤字続きで何とかしたい」というような依頼はあります。
全社的には黒字の会社です。
やはり、赤字部門というのは元気がありません。
1ヶ月や2ヶ月ならば、その気になれば挽回できますが、1年以上赤字の状態が続くと、そこで働く社員の士気も落ちてきます。
そして、赤字であることがいつの間にか当たり前になるのです。
私は、赤字であることが当たり前の企業に勤めていたことがあります。
この企業は結局倒産しましたが、私は倒産する2年程前に辞めました。
時々、倒産するのではないかという噂が社内を駆け巡っていましたが、それも慣れてしまえば何も感じなくなるのです…。
慣れとは怖いものです。
先日、メガネスーパーの社長「星﨑尚彦さん」のインタビュー記事を読みました。
「BIZ HINT」というサイトに掲載されてたものです。
星﨑尚彦さんは2013年、経営不振だったメガネスーパーの社長の再建を任された人です。
メガネスーパーは、かつては日本で業界2位にまでなった大手チェーン店として有名です。
メガネスーパーで眼鏡を買った人も多いことでしょう。
2000年代後半から、メガネ業界は低価格化が本格化しました。
メガネスーパーはロープライスのチェーン店との価格競争に巻き込まれて、2011年から2013年の3年間で2回も債務超過に陥ったそうです。
このままでは倒産を免れないと、2011年に投資ファンドが入り、2012年に星﨑さんが社長として派遣されました。
このような会社特有なのですが、第一印象は「自覚がない会社」「危機感がない会社」だったそうです。
当時のメガネスーパーの年商は150億円で、赤字は26億円。既存店売上の前年比は9割程度で、毎月赤字を続けていました。
もういつ会社がなくなってもおかしくない状態です。
かつて私が勤めていた会社もそうでしたが、危機的状況になっても社員は、「給料が上がらない」「7年間ボーナスがでない」と嘆いているというのです。
文句を言うだけで、何か新しい取り組みをするわけではないのです。
なぜ、このようなことになったのかと分析すると、創業者一族の立場が強く、社長に意見をする社員が少なく、結果、イエスマンばかりになったということです。
社長に意見を言った人は飛ばされていたそうです。
こうなると社員は、建設的な意見は言わなくなります。それでも、給料は貰えますから…。
この記事で星﨑さんは、ダメな会社に共通している5つのことを紹介しています。
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①会議で物事を決めない
②誰も責任をとらない
③決めたことをやらない
④部署を超えた協力がない。
そしてリーダーたちが現場を知らず。
⑤ヒトの配置ができてない
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要は、この5つをきちんとやればいいのです。
ただし、社員の固定概念を壊わすことと、それぞれの社員が向いている部署で能力を伸ばしてあげるようにするのが難しいのです。
経営はシンプルですが、シンプル故に難しいのです。
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