ビジネスの世界では、すっかりオンライン化が進み、オンライン商談やオンライン会議を断られることが、ほとんどなくなりました。ただし、まだまだオンラインでは伝わらないと思っている人もいます。そして、アナログは手間暇がかかって心がこもっているが、オンライやデジタルは手間暇かからず効率的であるが、心がこもっていないと感じている人もいます。そこで今日は、デジタルやオンラインの誤った認識についてわかりやすく解説します。
この論争(?)は、ネットやEメールが普及し始めた頃からあり、アナログ派とデジタル派に二分されていた時期もありました。ですが、徐々に収まりつつあったのですが、コロナ禍での「コミュニケーションのオンライン化」によって再燃しました…。
私の意見は、アナログにはアナログの良いところやメリットがあり、デジタルにはデジタルの良いところやメリットがあります。もちろん双方、デメリットもあります。この部分は頭では理解できるのですが、本当の意味で理解している人は少ないと思います。つまり、アナログコミュニケーションとデジタルコミュニケーションの双方を本気で実践した人でないとわからないというのが本当のところです。
傍から見ている程、デジタルコミュニケーションは簡単なものではありません。
また、アナログコミュニケーション以上に効果があることも多々あります。アナログコミュニケーションの代表格は、「対面」です。これが一番「伝わる」「効果がある」と感じている人が98パーセント以上だと思います。
本当にそうでしょうか?
同じ空間と時間を共有し、五感をフル活用してコミュニケーションしますから的確に伝わります。的確に伝わるということは、効果があるということです。その分、時間もかかりますし、労力もかかりますし、お金もかかります。
そして効果がある分、失敗するとその反動が大きいのが特徴です。わかりやすい例でいえば、人間関係が壊れたり、不信感を覚えるということです。
一方、デジタルコミュニケーションはどうでしょうか?
対面に比べれば伝わらないし、効果がないというのは本当のことです。伝わらずに効果がないということで、時間も、労力も、お金もかからないかと言えばそうではありません。もちろん、ハガキや手紙を書くコストに比べれば、Eメールはほぼ無料です。また、LINEやSMSなどを利用すれば、Eメールよりも簡単にコミュニケーションができます。お金もかかりません。
これまでお話したことは表面上のことです。
本質的なことをお話すると、的確に伝えたり、相手の心を動かそうとすると、アナログコミュニケーションもデジタルコミュニケーションも、時間も、労力も、お金もかかります。
これが、私がアナログとデジタルコミュニケーションを真剣に実践してわかった仮説です。
そう考えると、アナログは手間暇かかり、デジタルは手間暇かからないというイメージは、まったくの嘘です。むしろ、デジタルの方が手間暇かかることがあります。対面で情報を伝えるのは話をすればいいだけです。ですが、同じ内容をデジタルで伝えようとすると、何十倍と時間がかかることもあります。
たとえば、メールマガジン。
音声で伝えれば3分でも、同じことをメールマガジンで伝えようとすると30分以上の作成時間が必要です。また、ランディングページや動画などを作成すれば、膨大な時間がかかります。
アナログであれ、デジタルであれ、効果を求めると手間暇かかるのが当然です。
ここを履き違えて、「アナログは手間暇かかり、デジタルは手間暇かからない」というのは間違った認識です。
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