経営の神様と呼ばれた巨人「ピーター・F・ドラッカー」。
経営者ならな、ドラッカーの名前を知らない人はいないでしょう。
ドラッカーは、思想形成に当たり、人生の中で7回の精神的な節目が訪れたと語っています。
そこで今日は、ドラッカーが経験から得た7つの教訓をわかりやすく解説します。
ドラッカーを知らない人のために、プロフィールを紹介します。
オーストリアのウィーンで生まれのユダヤ系オーストリア人の経営学者で、「現代経営学」「マネジメント」 の発明者と呼ばれています。
ドラッカーを世に出したのは、経済人類学者のカール・ポランニーです。
1927年、18歳だったドラッカーは大学入試のために書いた論文「パナマ運河と世界貿易におけるその役割」がオーストリアの経済誌の目にとまり、その編集部から招待され編集会議に参加することになりました。
そこで副編集長だったカール・ポランニーと出会います。
カールは41歳、そこでお互いを認めあった二人は交友を続け、1941年にはドラッカーがイギリスからアメリカへと貧しい亡命生活を送っていたカールに、大学教授職を提供しました。
その結果として生まれたのがカールの主著「大転換」でです。
また、ドラッカーの第二作目である「産業人の未来」もカールとの対話の中で書かれていったのだということです。
このようにドラッカーが見いだされたのは、彼が18歳の時です。
その後、ドラッカーは世間の荒波にもまれ7つの教訓を導き出しました。
その教訓を列記すると…
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1.目標とビジョンをもって行動する
2.常にベストを尽くす。「神々が見ている」と考える
3.一時に一つのことに集中する
4.定期的に検証と反省を行い、計画を立てる
5.新しい仕事が要求するものを考える
6.仕事で挙げるべき成果を書き留めておき、実際の結果をフィードバックする
7.「何をもって憶えられたいか」を考える
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当たり前といえば当たり前のことですが、できているのかと問われれば、できていないことばかりです。
私見ですが、ドラッカーの話はこのようなものが多いのです。
シンプルで納得はしやすいが、いざ実行するとなると難しいというものです。
この中でも一番有名なのは、7番目の「何をもって憶えられたいか」を考えるです。
これはドラッカーが13歳の時、宗教の先生に「何によって憶えられたいかね?」と訊ねられた質問だそうです。
答えられた生徒は誰もいませんでした。
宗教の先生は、「今答えられると思って聞いたわけではない。でも50歳になっても答えられなければ、人生を無駄に過ごしたことになる」と言ったのです。
これは、ドラッカーの「非営利組織の経営」で紹介されているエピソードです。
さらに、「運の良い人は、私の宗教の先生が問いかけてくれたように、この問いを人生の早い時期に問いかけてもらい、一生を通じて自らに問い続けていくことができる」と語っています。
確かに、人生の晩年でこの質問を投げかけられてもどうしようもありません。
できることならば、小学生や中学生の時に投げかけられ、定期的に考える機会があれば、その人の人生は大きく変わるでしょう。
これも、ドラッカー特有の話です。
あまりにシンプル過ぎる逸話なのですが、このような質問を投げかけてくれる大人は滅多にいません。
ですから、これを実行するのは至難です。
ですが、ドラッカーの教訓は人生の本質をついたものばかりです。
ドラッカーの本を読むということは、人生を成功に導くことでもあります。
ぜひ、社員と共に読むことをおすすめします。
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