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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

ネーミングを変えて全国区に!


ビジネスに於いて、ことのほか重要なのはネーミングです。 ネーミングとは商品やサービスにつける名前のことです。そこで今日は、ネーミングについてわかりやすく解説します。



ネーミングに関しては、株式会社レナウンから発売された紳士用抗菌防臭靴下の事例が有名です。最初のネーミングは「フレッシュライフ」でした。発売から6年後に社内募集で「通勤快足」にネーミングを変えました。



「通勤快速列車」の漢字を「快足」に変えた洒落の利いたネーミングです。 売上は1億円強から一気に13倍になり、2年後には45倍までに急増しいました。たかがネーミング、されどネーミングなのです。



最初のネーミング「フレッシュライフ」は、抗菌防臭という商品の一番の特長は伝わりません。それに比べて「通勤快足」は、サラリーマン用の靴下であることと、人と接する時、自分の足の臭いが気にならない消臭や防臭効果のある特長がネーミングから伝わってきます。



ロゴのデザインもおもしろく、ターゲットに上手に訴求できています。 このように、ネーミングを変えただけで、売上が45倍にまで跳ね上がるのなら、真剣に考える価値があります。ところが中小企業では、商品パッケージやネーミングは優先順位が低いというのが現実です。商品そのものも大事ですが、それ以上に大事なのがパッケージやネーミングです。



先日、「みだぐなす」という食物を知りました。 このようなネーミングだと、どのような商品なのかよくわかりませんが、「茄子(なす)」かもしれないと思う人が多いと思われます。



実は、みだぐなすは以前のネーミングで今はまったく違うネーミングです。

今のネーミングを聞けば多くの方が知っている食物です。特に東北地方では有名です。今ではすっかり有名になったこの食物ですが、見た目が悪いということで、「みだぐなす」になったそうです。あまりにもストレートなネーミングでした。



みだぐなすというセンスのないネーミングで、この食物の魅力がまったく伝わらず、ほとんど出回ることはありませんでした。ところが生産者は、「こんなに美味しいのに、何で買ってくれないのだろうか?」と、頭を悩ましていました。



そこで、「みだぐなす」というダサいネーミングをやめて、もっとオシャレにしてはどうかということになり、ネーミングを変更しました。実は、「みだくなす」というのは山形弁で「みったくない梨」という意味です。つまり、ブサイクな梨という意味です…。



ですが、商品そのものはまったく同じでも、ネーミングを変えただけで大ヒットして全国的に有名になりました。「通勤快足(旧フレッシュライフ)」「お~いお茶(旧缶入り煎茶)」「鼻セレブ(旧モイスイチャーティッシュ)」に比べれば有名ではありませんが、ひじょうに参考になる事例です。新潟では、これと同じ食物のネーミングは「ル・レクチェ」と呼ばれています。



みだぐなすの現在のネーミングは「ラ・フランス」です。

そうです、洋梨です。「ル・レクチェ」は「ラ・フランス」のネーミングを参考につけられたと思われます。洋梨といえば「ラ・フランス」です。私は新潟県人ですが、ル・レクチェよりもラ・フランスの方が憶えやすいし、いかにも洋梨というイメージで好きです。



ネーミングを変えるだけのシンプルな発想ですが、それだけで商品の売上が左右されます。そこう考えると、ネーミングはとても大事です!




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