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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

パンデミックが起こってもビクともしない経営とは?

弊社クライアントの中でも、大きく新型コロナウイルスの影響を受けた企業もありますし、最低限の影響で済んだという企業もあります。 弊社クライアントは、建築関係の企業が多いのですが、下請けメインの企業もありますし、元請けメインの企業もあります。 どちらかといえば、元請けメインの企業の方が新型コロナウイルスの影響は少なかったようです。

下請けメインの企業は、どうしても元請けの受注状況に左右されます。 また、元請けの受注に関しては、下請けではコントロール不可能です。 自社で受注をコントロールできないということは、元請けに運命を預けているようなものです…。 今回のような非常事態の場合は、なすすべがありません。 これを避けるには、元請けになるしかありません。

ですが、口で言うのは簡単ですが、元請けになるのは至難の技です。 そもそも、下請けから元請けになるということは、元請けとライバルになるということで、なにかと軋轢が生じます。 これを考えると、元請けになりたくても、なれない下請け企業がほとんどです。

弊社では、下請けを脱却して元請けになろうというコンサルティングメニューがありますが、経営者の覚悟がなければできません。 中途半端な気持ちで取り組むと火傷をします。 これは、下請け脱却だけでなく、新規事業にもいえます。 「上手くいったら儲けもの!」なんて気持ちでやると必ず失敗します。 さて、新型コロナウイルスによって、事業経営の変革を余儀なくされています。 「この商品(サービス)しか販売していない…」 「販売チャネルはこのルートしかない…」 「売上の8割はA社から…」 など、特定の商品、特定のチャネル、特定の取引先などに偏るのは大変にリスキーです。 具体的には…

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●売上構成比の高い、特定の商品が売れなくなったらどうしますか?

●売上構成比の高い、特定の販売チャネルが閉ざされたらどうしますか? ●売上構成比の高い、特定の取引先が倒産したらどうしますか?

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このようなことです。

リアル店舗しかない企業は、新型コロナウイルスで大打撃を受けたはずです。 ですが、ネットショップもやっていれば活路を見出せる可能性があったはずです。

また、100社の取引先のうち、特定に取引先の売上が異常に大きいのではなく、100社に平準化できていれば、1社や2社倒産しても経営にはまったく影響ありません。

多くの企業経営者が、今回の新型コロナウイルスで学んだことは偏ることの危険性です。 ですから、売上の柱をいくつか構築するのが安定経営の基本です。

アメリカのカリスマコンサルタント・ジェイ・エイブイラハムはこれを「パルテノン戦略」と呼びました。

パルテノン戦略は、古代ギリシア時代にアテナイのアクロポリスの上に建設された、ギリシア神話の女神アテーナーを祀るパルテノン神殿にあやかってネーミングされたものです。 パルテノン神殿は、柱が外周に46本も並んでいます。 ですから、崩壊しにくいと言われています。

経営も売上の柱がいくつかあれば、経営難に陥るリスクを抑えることができます。 ところが、現実はそうなっている企業は少ないのが現実です。 特に中小企業は、ランチェスター戦略「弱者の法則」を採用している企業も多いので、売上の拡散というよりは売上の集中になってしまいます。 つまり、売上の柱が1本ということです…。

新型コロナウイルスのようなパンデミックが珍しい世の中ではなくなりそうです。 それを考慮すれば、大至急、売上の柱をいくつか構築する必要があります。 これから6ヶ月~12ヶ月は、経営者の重要かつ緊急性のある仕事ですし、経営者にしかできない仕事でもあります。

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