子どもの頃、「ちゃんとあいさつをしなさい!」と、母親によく言われました。恥ずかしがりやだった私は、あいさつが大の苦手でした。あいさつはコミニケーションの基本です。そして挨拶を交わすことによって、相手との距離は確実に縮まります。そこで今日は、挨拶についてわかりやすく解説します。
随分前のことになりますが、「日本一の新聞勧誘青年の話」を紹介したことがあります。コロナ禍以前のリアルセミナーや講演では、積極的にこの話を紹介していあたので、ご存知の方もいるでしょう。紹介した理由は、あいさつがきちんとできればビジネスの成功につながるからです。
日本一の新聞勧誘青年は、飛び込み営業で新聞の勧誘を行っています。私は19歳の時1年間、世田谷区で新聞配達をしていました。その時、1年に3~4回程度新聞勧誘のキャンペーンがありました。飛び込み営業をしたことがない私は、先輩に聞きながらやりましたが、どんなに頑張ってもドアすら開きません。
ところが、日本一の新聞勧誘青年は飛び込み営業でも、いとも簡単にドアが開いてしまうのです。その秘密は、あいさつにありました。
彼は、商店街などですれ違った人すべてにあいさつをしていたのです。すれ違いの人ですから、見ず知らずの人です。また、あいさつといっても「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」程度です。
最初にあいさつをされると、ほとんどの人は「人違いだ」と思うでしょう。2回目にあいさつをされても、「人違いだ」と思うでしょう。ところが、3回目にあいさつをされると、「そういえば、この前もあいさつされたなぁ…」と感じるでしょう。そして、4回目にあい
さつをされると、「こんにちは」とあいさつを返すでしょう。人間の心理面から考えるとそうなります。
こうなると、名前は知りませんが「顔馴染み」ということになります。そして、日本一の新聞勧誘青年は、飛び込み営業をするわけですが、インターホンを鳴らすと彼の顔がカメラに映ります。そうすると「あら、街でよくあいさつをしてくれる人だわ!何かしら?」となり、ドアを開けてしまうのです。そこで彼は新聞の話をするわけです。
つまり、「あいさつをする→顔馴染みになる→飛び込み営業をする→顔なじみだから簡単にドアが開く→高確率で契約できる」という図式が成り立ちます。これもすべて、すれ違った人すべてにあいさつをしているからです。このようにあいさつの力は、即効性はありませんがビジネスを大きく加速させます。
話は変わりますが、先日おもしろい出来事がありました。かれこれ2~3年前から、駐車場で時々お会いする男性がいます。頻度にすれば週1回程度です。時間帯は、早朝の時もありますし、夕方の時もあります。
私は、顔を合わせればあいさつをするのですが、この男性はいまだかつて1回も挨拶をしてくれたことがありませんでした…。完全に、しかと状態です。「もしかしたら、耳が悪いのかな?」と、疑ったこともあるほどです。
先日の夕方、駐車場でお会いした際「こんばんは」と頭を深々と下げてあいさつしました。そうしたところ、「こんばんは」とあいさつしてくれたのです!しかも、低音で凄くいい声なのです。今までしかとしていたのは何だったのだろうかと感じると同時に、私のあいさつのやり方が悪かったのかなぁ…と反省しました。それでも、喉に引っかかっていたものが取れたような感じでした。
このような経験は、なかなかできることではないので貴重です。と同時に、改めて気持ちのいいあいさつの重大さを再認識しました。
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