この記事を執筆しているは2023年7月26日。 昨日、ビッグモーターの社長、以下幹部が記者会見を行った。報道を見たり、元幹部社員や顧客へのインタビューを聞く限り、「嘘だろう???」というような、嘘のような本当の話がポンポン飛び出す。そこで今日は、ビッグモーター現象についてわかりやすく解説する。
見る人が見ればわかる某コンサル会社の経営計画作成セミナーで作成するのと瓜二つの黒いポケット手帳サイズの経営計画書。中身は、とんでもないことが書かれていた。
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■会社と社長の思想は受け入れないが、仕事の能力はある。今、すぐ辞めてください。
■経営方針の執行責任を持つ幹部には、目標達成に必要な部下の生殺与奪権を与える。
■社員旅行や親睦会などの会社行事の不参加者は人事評価を下げる。
■結婚式は売り出し日を外して予定を組む。
■職場環境が整備できない役職者は カド番、もしくは更迭する。リーダー失格。
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「歩き方が悪い」とクビになった女性社員もいると言うから驚きだ。
そもそも、修理には1台14万円の粗利目標があったというからさらなる驚きだ。修理はコントロール不可能。事故も、部品の交換も、偶然の産物だから目標を持つこと自体間違っている。
自動車関係の弊社クライアントには、板金などの修理は目標に組み込まないでくれと言っている。強制力のあるノルマが課せられると、どうしたら顧客から1円でも多くの売上を搾り取れるかというところにフォーカスしてしまう。だから、顧客の愛車に傷をつけたり、不正な保険金を請求したりと、とんでもないことが常態化していたのだと思われる。
これと似たような現象が、プロテニス業界で起こっている。
6月に行われたテニス四大大会「全仏オープン」の女子ダブルス3回戦で、加藤未唯とアルディラ・スチアディ組とマリー・ボウズコワとサラ・ソリベストルモ組が対戦したときの出来事だ。
この試合で、加藤が打ち込んだ球がボールガールの頭部に当たってしまい、少女は涙が止まらなくなり、審判は加藤に警告を言い渡したという事件だ。しかし、納得がいかない対戦ペアは執拗に抗議を続け、大会スーパーバイザーとレフェリーも登場して、協議を重ねた結果、最終的に加藤は失格処分となって対戦相手の勝利ということになった。対戦ペアのスポーツマンシップを欠いた振る舞いには、世界中からバッシングの嵐が吹き荒れた。
おまけに、加藤組が協議するなか、ベンチでほくそ笑む対戦ペアの画像がTwitterに投稿され、さらに大炎上に!
また、7月に行われたハンガリアン選手権のシングルス1回戦では、第2シードのザン・シュアイは、世界ランク548位のA・トートと対戦した際、第1セット途中、シュアイのボールがアウトの判定を受け物議を醸したが…
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相手選手のトートはラインに残ったボールの跡を靴で消すという暴挙に出た。
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これで、証拠はなくなった。
世界ランク548位の選手が第2シードの選手に勝てば大金星だ。しかし、勝ち方が問題だ。
何でもそうだが、何でもいいから受注すればいい、何でもいいから売れればいいというのは間違っている。やり方にこそ、その企業やその人の哲学や生き様が現れる。つまり、倫理観や誠実さもやり方で判断できるのだ。
営業マンであれば、やり方を通じて相手とコミュニケーションを取るわけだから重大なプロセスです。目標達成のために手段は慎重に選んでほしい。
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