世の中には、なかなか決断できない人がいます。
これにしようか? あれにしようか? 迷った挙句に決めない…。
よくある話です。
そこで今日は、決断できない時の対処方法をわかりやすく解説します。
ソフトバンクの孫正義さんの名言で「どんな事でも10秒考えればわかる。10秒考えてもわからない問題はそれ以上考えても無駄だ」というものがあります。
受け止め方は様々です。10秒考えてもわからなければ考えるのを止めて、時間を置いて再び考えるという意味で捉える人が多いのではないでしょうか。
孫さんに聞いたわけではないので正解はわかりませんが、私の解釈は「10秒考えてもわからなかったら設問が間違っている可能性が大きいので設問を変える」です。
回答を導き出すことができないのは、設問や質問が間違っている場合が多々あります。
漠然と「会社を良くするにはどうしたらいいだろうか?」という質問を投げかけても、答えられる人は少ないと思います。
あまりに質問が漠然とし過ぎていることと、具体性がないという理由からです。
たとえば、「会社の知名度を上げるにはどうしたらいいか?」という質問であれば、まだ答えやすいと思われます。
答えを導き出す時、質問はことのほか重要です。
目の前で自転車が転倒しました。あなたは「大丈夫ですか?」と声をかけましたが、点灯した人は「大丈夫です」と答えました…。 多くの人は「大丈夫ですか?」と質問されると、反射的に「大丈夫です」と答えてしまいます。ところが、
「どこが痛いですか?」とか、「どこを打ちましたか?」という質問に変えると、「膝が痛いです」「肘を打ちました」という答えが返ってきます。質問をかえただけで、これだけ回答が違うのです。
このように10秒考えてもわからなかったら設問や質問を変えてみてください。
突破口が見い出せると思います。
決断について有名な「ファーストチェス理論」と呼ばれるものがあります。
ファーストチェス理論とは、チェスをする際、5秒で考えた手と30分で考えた手は86%同じという話です。
つまり、それだったら5秒で考えた手で決断すれば時間を大幅に節約できるという法則です。
この法則は、一見合理的に見えますが、ビジネスでの重要な契約や高額な買い物の際には、慎重に決断した方が賢明です。
じっくりと情報収集して、しっかり検討して、決断してください。
少額の買い物やゲームならばまったく問題はありません。
ここで注目してほしいのは、5秒で考えた手と30分で考えた手は86%が同じ手だということではなく、14%が違う手を選択したということです。
この14%がチェスの勝負にどう影響したのはかは定かではありませんが、少なくとも5秒で考えた手は間違いだったということに気づいたということです。
人間には思い込みという、ありがた迷惑な習性があります。
やはり、一番最初に思いついた手が頭に焼きつき、別の手を考えにくくなっているとも言えます。
ファーストチェス理論があらゆるシーンや分野に適当できるのであれば、ものすごく時間の節約になります。
経営者は、とにかく意思決定や決断の連続です。
この時間を短縮することができたら、経営に余裕が生まれることは確かです。
早く決断することと、その後の成果に因果関係があるという話とないという話があります。
ですから、一概に早く決断することが良い結果を生むわけではないのです。
むしろ、早い決断は思いつきや閃きである場合が多く、決断した後から興味が失われていくというデータもあります。
一方、じっくりと考えて決断した場合は、決断した後もモチベーションを維持することができて成果が出やすいのです。
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