先日、全国展開している企業の支店長と話をする機会がありました。
さすがに急成長した企業は、若手社員を抜擢しています。
新潟市には、全国展開しているホームセンターの「コメリ」の本社があります。
かれこれ30年以上も前のことになりますが、同級生の家に遊びに行きました。
当時、25歳だったと記憶しています。
高校を卒業してからまったく会っていなかったので7~8年ぶりでした。 私はプロミュージシャンになるという夢を諦めて、新潟に戻ってきました。 高校卒業後、1年間だけファーストフードの従業員として働きました。 とは言っても高校時代からずっとアルバイトしていた店なので、スライド式に従業員になっただけです。 ですから、就職試験も面接もパスです。 もの凄く安易に就職してしまいました。
1年後、プロミュージシャンを目指して上京しましたので、音楽しかやっていませんでした…。
さて、同級生と再会したわけですが、彼はなんとコメリのある店で店長をやっていたのです。 同じ高校を卒業して、同じ年齢なのに、かたや夢破れて田舎に戻ってきた無職の男、かたや急成長を遂げている企業の店長です。 当時は、「一体、この差はなんだ?」と微塵も思いもしませんでしたが、この歳になって冷静に考えてみると雲泥の差です…。 人生とは不思議なものです。 さて、冒頭紹介した若き支店長から学ぶべきことがたくさんありました。 この支店長と同い年だった頃の自分を比較してみました。 正直に告白しますが、こんなにしっかり話をすることはできませんでした。 もちろん、自分の意見を論理的に伝えることもできませんでした。 そう考えると、今の若い人たちは凄いの一言です。
10代のアスリートのインタビューをスポーツ番組で見ることがありますが、とてもしっかりした受け答えをしています。 どのような受け答えをするのかを、予めインタビューアーと打ち合わせしているのではないかと疑ってしまうこともあります。 たとえば、男子フィギアスケートの羽生結弦選手。 アドリブで受け答えをしているとは思えないようなフレーズが飛び出すことがあります。 また、表情も生き生きしているので、なお一層言葉が輝きます。 まったく、恥ずかしいような様子もありませんし…。
もしかしたら、インタビューの練習や訓練を受けているのはないかと、疑ってしまうこともあるくらいです。
テレビ慣れしているのか、インタビュー慣れしているのか、私たちの若い頃には到底考えられないことです。
このように、同じ年齢でも30年前と現在を比べると、確実に今の若者はスキルアップしています。 なぜそうなったのかといえば、社会環境がまったく異なるのもひとつの要因でしょう。 また、能力そのものが成長しているのも要因として考えられます。
もう数年前のことになりますが、私はあることに気づきました。 それは、若い人に学ばなければいけないということです。 ここ10年、パラダイムシフトの真っ只中ですが、新型コロナウイルスがこれを加速させました。 ですから、もの凄い勢いでパラダイムシフトが起こっているのです。
この時代は、次世代を担う人たちに学ぶことが重要です。 50歳以上の人が20代の若者に学ぶなんてことは、プライドが許さないかもしれませんが、そうでもしないとこの変化についていけません。
ジャズの帝王マイスル・デイビスは晩年、孫ほどの年代の若手ミュージシャンたちと演奏していました。
そして、「オレは若いミュージシャンに教えながら、学ぶ。そうやって新しいエネルギーを得るんだ」と言っていました。 まさに、その通りです。
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