サッカーワールドカップ・カタール大会が開催されのは、まだ記憶に新しい。
栄冠に輝いたのは、メッシ率いるアルゼンチン代表。劇的な同点からのペナルティキック戦での勝利だった。そこで今日は、ペナルティキックに見る確率論についてわかりやすく解説する。
決勝はアルゼンチン代表とフランス代表。
後半も残り時間10分で、アルゼンチン代表が2-0とリードしていた。しかも、フランス代表はほとんどチャンスもない展開だった。誰もがアルゼンチンの楽勝だと思ったに違いない。もしかしたら、フランス代表の中にもそう感じていた選手もいたかもしれない。
ところが、神様はそう簡単に勝たせてはくれない。
これがワールドカップやオリンピックには「魔物がいる」と言われる所以である。
その後、フランス代表が怒涛の反撃で同点に追いつき、延長戦ではメッシのゴールでアルゼンチンが勝ち越したが、ハンドの反則で得たペナルティキックをフランス代表のエムバぺが決めてまた同点になった。手に汗握る攻防とはこのことだ。こうなると、逃げ切ろうとするアルゼンチン代表よりも、しつこく追いつくフランス代表の方が勢いがあるような気がしていた。それにしても、決勝戦にふさわしいゲームだ。これぞ死闘だ。
最後のペナルティキック戦では、両チームのエース、エムバペとメッシが決めたが、フランスの2人目と3人目が外し、アルゼンチンは4人目まで全員が成功して、36年ぶり3回目の優勝を果たした。
ペナルティキック戦で思い出すのが、決勝トーナメント1回戦「日本対クロアチア」の戦いだ。日本は予選リーグでドイツとスペインを倒し、世界をあっと言わせた。しかし、クロアチア戦では、ペナルティーキック戦の末に敗れて、初のベスト8進出を逃した。
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