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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

マスク姿で浮き彫りになった人間の想像力の限界


コロナ禍から、早2年半以上が経過しました。この2年半で出会った人も多数います。もちろん、リアルでの出会いもありますし、オンラインでの出会いもあります。その中で、ひとつ困った問題があります。それはマスク姿しか知らない人が多数いることです。そこで今日は、マスク姿の困った問題についてわかりやすく解説します。



数ヶ月前、ある経営者から問い合わせがあり、事務所を訪ねました。当然、コロナ禍だったので私も相手もマスクを着用していました。名刺交換を済ませて、雑談をしていると、この経営者が「マスクを取って顔を見せてください!」と言うではないですか。このようなことを言われたのは初めてだったので、面食らってしまいました。



マスクをとって顔を見せたら、「安心しましたた」と言われました…。マスクを着用するのが当たり前になり、深く考えたことはありませんでしたが、顔がわからないというのは不安が募ります。顔の中で認識できるのは、「目」と「眉」だけですから、それ以外のパーツは推測するしかありません…。



私は相手にマスクを取ってくれと頼んだことはありませんが、目と眉を見て「きっと相手はこのような顔の人だ」と、頭の中でイメージします。私の場合、目と眉を見ると、おおよそイメージできます。あなたはどうでしょうか?



先日、あるクライアントを訪問した際、お昼を一緒に食べる機会がありました。私とクライアント先3人の合計4人でしたが、クライアント先の2人はマスク姿しか知りません。つまり、目と眉しか知らないのです。



当然、食べる時はマスクを外しますので、初めて素顔見ました。そうしたところ、私が想像していた顔とまったく違っていたのです。そのギャップに、大変驚きました…。



お昼を食べ終わってから、同じクライアント先の社員1人と面談をしたのですが、この人もマスクをしているので目と眉だけしかわかりません。条件反射のように無意識に、この人の顔を連想していました。



途中、飲み物が運ばれてきたので、相手はマスクを外して口をつけました。そうしたところ、私が想像していた顔とはまったく違いました。これにも、大変驚きました。このような経験は、誰にでもあると思われますが、ほとんどの場合、大きなギャップがあります。



そこで、なぜこのようなことが起こるのか、自己分析してみました。マスクをしていると、判断材料は目と眉だけになります。私の場合、相手の目元に似ている人を無意識のうちに探してしまいます。それは有名人だったり、知人や友達だったりします。



その中から目元が似ている人を探し出し、相手の顔を推測したというわけです。あくまでも、自分の経験での判断です。ですから、同じ相手でも私とあなたでは想像している顔がまったく違う場合もあります。



マスクを外したら「髭を生やしていた…」「意外と出歯だった…」「唇が大きかった」「鼻筋が通っていた」など、思いがけない現実を見せつけられます。きっと相手も、私の顔を見てそう思っているのでしょうね。



ここからわかることは、全体ではなく部分しか判断材料がない時は、その部分を頼りに自分の経験と照らし合わせ、似ている顔を関連付けます。どうやらこれが、私たち人間の推測構造のようです。


部分しか見せないというのは、ある意味ミステリアスでもありますが、その一方で不安感や不信感を与えてしまいます。難しい世の中になりましたね。




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