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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

マーケティング不要でも売れる商品とは?


新潟市は1世帯あたりの中華そば消費金額ランキング(2018~2020年)で全国第2位です。最近では知られるようになってきましたがラーメン激戦区です。そして、新潟県民にラーメンを語らせると評論家並みの人が結構います。そこで今日は、マーケティング不要のラーメンの銘店についてわかりやすく解説します。



先日、新潟県長岡市にある「新潟県立美術館」で開催されていた三沢厚彦さんの展示会を家族で見にいってきました。見終わると午後1時を回っていたので、お昼を食べようということになり、長岡だったら長岡生姜醤油ラーメンの銘店「青島食堂」に行きました。



長女と長男はよく食べに行っていますが、私も妻もまだ一度も食べたことがありません…。

新潟県には、長岡市に4店舗、新潟市に3店舗、そして秋葉原に1店舗あります。東京進出していたとは驚きです。



ほんの1ヶ月前に、新潟市にある朱鷺メッセ店にチャレンジしました。

午後2時過ぎでしたが、すごい行列で諦めました。また、新潟市の万代店の前を時々通りますが、ここも行列が絶えません。行列に並んでまで食べなくてもいいという性格なので、行列を見た途端に諦めてしまうこともあり、いまだに青島食堂でラーメンを食べたことがありません。もしかしたら、稀有な新潟県人なのかもしれません…。



青島ラーメンの特徴は、豚のくさみを消すためにスープに生姜をたくさん入れてあることです。これが長岡生姜醤油ラーメンの元祖です。青島食堂のメニューは「青島ラーメン」か「青島チャーシュー」の2択。今回は、青島食堂曲新町店にチャレンジしたのですが、気が遠くなるような行列で即撤退しました。



ということで、いつになったら青島ラーメンを食べられるのでしょうか?



青島ラーメンは特に派手さはなく、創業60年の味を淡々と引き継いでいます。

ですから、最近のファッションラーメンとはひと味もふた味も違います。また、メディアの露出も少ない方だと思います。どちらかといえば地味なラーメン店です。



青島食堂は1961年頃創業。初めは一般的な食堂で、定食や麺類を出していたようですが、そのなかで断トツに人気だったのが「青島ラーメン」です。何でも、お客様のほとんどが青島ラーメンを注文したそうです。「だったら、青島ラーメンの専門店にしよう!」ということで約50年前にラーメン店に転向したというわけです。まさにランチェスター戦略です。



しかも理想的ですね。お客様に一番評価されている商品に思い切って絞り込んだことが成功の一因です。青島食堂の社長いわく…



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「今まで通りのことを普通にやっていくだけです」

「私もまだ修行中の身ですので、偉そうなことは言えません。  ラーメン作りを普通にこなしていく、ただそれだけです」

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いたって謙虚で、社長のまっすぐな想いが伝わってきます!



今日言いたいことは、青島食堂はマーケテイングなどやっていないことです。

つまり、ノーマーケティングで商品力でここまでになったのです。顧客に支持される商品はマーケティングなどしなくても爆発的に売れます。普通の商品をマーケティングの力で売れるようにするのと、元々商品力がある売れる商品を比較すると、後者の方が何倍も売れます!



■定休日と営業日の案内しか載っていない青島食堂のホームページ。

 商品案内すらありません。これがブランド力!




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