先日、約1年ぶりに昔のクライアントから連絡がありました。
弊社が発売しているDVDについての問い合わせでした。
DVDは営業に関するものですが、問い合わせしてくれたのは、このクライアントの経営者です。
この経営者はトップセールスマンだけあって、やはり営業の情報に関してはとても敏感です。
早速アポを取り、このクライアントを訪問することにしました。
なんだかんだと1時間ほど営業の話をしたのですが、実は営業マンがすべて辞めたというのです。
そういえば2~3人程の営業マンがいました。
そして現在は、社長1人が営業をやっているとのことです。
職種を問わず、部下を育てるのは非常に難しいと実感しました。
と同時に、わずか1年間で、社内の状況は激変することもあるのだと実感しました。
自社のことを考えても、1年前と現在では随分と状況は変わっています。
「社員数」「コンサルティングメニュー(商品)」「営業地域」など、どれをとっても1年前とは違います。
この経営者と話をする中で、事業の賞味期限の話題になりました。
かつて、事業は一旦軌道に乗れば「30年間は持つ」といわれていた時代がありました。
ですが、現在は10年も持たないものがほとんどです。
下手をすれば3~5年しか持たないような事業もあります。
ということは、それだけ時代の流れが早いということになります・・・。
ちょうど同じ頃、5年ぶりにお伺いしたクライアントがいます。
5年ぶりだけに、懐かしいという気分になりました。
当時、コンサルティングに参加したメンバーもそれなりに年齢を重ねています。
早い話が、歳をとったということです。
当然、私も歳をとっていますので、お互いがお互いのことをそう感じているのではないでしょうか。
ひとつ気になったのは、この5年間で入社した社員がほとんどいないことです。
若い社員が入社しないということは、組織の平均年齢が年々上がるということです。
そうなると、百害あって一利なしです。
ベテラン社員が悪いということではなく、人間は年齢とともに、フットワークは重くなりますし、変化への適応力も落ちてきます。
これは、紛れもない事実です。
ですから、経営者はこのようなことを考慮して、計画的に若い社員を採用しなければ、
組織はどんどん硬直化していきます。
また、組織の平均年齢が上がると、若い新規顧客の獲得が難しくなります。
やはり人間は、元気で、明るく、活気のあるところに集まります。
これも、紛れもない事実です。
何年間も社員が変わっていないということも努力が必要ですが、その反面、
時代背景から考えると非常に危険なわけです。
ですから1年前と「同じ顧客に」「同じ商品を」「同じ売り方で」「同じ社員が」
やっていたら、リスキーな組織状態だと思っていた方がいいでしょう。
経営者であれば、組織の状態を定期的にチェックする必要があります。
「経営が安定しているから大丈夫!」と思ってしまったら危険です。
何も変わらないことが1番のリスクです。
あのコムデギャルソンの創始者であり、デザイナーの「川久保玲さん」が
こんなことを言っています。
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服装のことだけではありません。
最近の人は強いもの、格好いいもの、新しいものはなくても、
今をなんとなく過ごせればいい、と。
情熱や興奮、怒り、現状を打ち破ろうという
意欲が弱まってきている。
そんな風潮に危惧を感じています。
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作品に対し『よかったですね』『綺麗だったですね』と
皆から評価を受けたら、不安で仕方ないです。
そんなにわかり易いものを作ったのかと、
自己嫌悪に陥ってしまいます。
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アーチストらしい言葉ですが、今、この精神がビジネスの世界にも必要です。
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