人間が自分の意思を伝えるには様々な方法がありますが、一番手軽でよく使うのは「話す」ことです。
ですが、「口は災いのもと」という諺がある通り、手軽さ故に不用意な発言が思いがけない災難を招くこともあります。 また、たった一言で、人間関係が壊れてしまうこともあります。 そういう経験をした人も数多くいるはずです。 そこで今日は、話し方で得をする人と損をする人をわかりやすく解説します。
意味は同じことを言っているのに、なぜかAさんは好感をもたれ、Bさんは反感をもたれる…。 もちろん、態度やジェスチャーなどが大きく影響しますので、一概に言葉の違いとは言い難いのが現実です。 また、それまで培ってきた人間関係の深さにもよりけりです。
五百田達成(いおた・たつなり)さんのベストセラー「話し方で損する人得する人」という本があります。
これには、損をする人と得をする人に話し方の違いが紹介されています。 たとえば…
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●損する人は、相手の悩みを「よくあることだよ」で片付ける。
●得する人は、相手の悩みを「一緒に考えよう」と共有する。
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悩みは一人で考えているうちは突破口が見出せないことも多々ありますが、一緒に考えてあげると自然に解決するものです。 さらに、ビジネスの世界でよくありがちな口ぐせとして…
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●損する人は、「忙しい」が口ぐせ。
●得する人は、「おもしろそう」が口ぐせ。
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仕事を依頼すると、条件反射的に「忙しい」という人がいます。 実際は、大して忙しくもないのにです…。
これは、本当にもったいないです。 仕事を頼まれるということは、期待されているということです。 その期待に応えることで、再び、仕事を依頼されるということです。 「この仕事、おもしろそうですね」と、仕事を喜んで引き受けることが、仕事のオファーを増やすコツです。 忙しいことを理由に、仕事を2~3回と断ると、二度と仕事の依頼はありません。 特に、フリーランスの方は気をつけてください。
さて、五百田さんの本は累計で50万部以上売れているにも関わらず、Amazonのレビューを見ると星ひとつ(★)か星ふたつ(★★)が上位に掲載されており、かなり低い評価です。
たとえば、「ネガティブなコミュニケーション本」「内容が浅くてビックリ!」「読みやすいが、実用性はなく説得力に欠ける本。極基本的で陳腐な内容」「すすめられて買ってしまったがしょーもない」「すごく若い方なら為になるかも」など…。
あまりに低い評価で、辛辣な文章を読んでいると、なんとなく滅入ってきますね。
ところが、そういう評価がある一方、「悔しいくらい損する人に当てはまった」「よくありがちな内容といえばそれまで。悩んでいる当事者にとっては勇気を奮い立たせる一冊」「まずは、悪印象を与えない話し方を身に着ける」「基本を学びたい人に」「当たり前のことが書いてあるが、これをできてない人が多い。そんな人に贈りたい本」など、 星4つ(★★★★)や星5つ(★★★★★)の高評価も数多くあります。
万人に評価される本はありませんが、ネガティブな言葉よりもポジティブな言葉を読んだり、聞いたりした方が良い精神状態でいられることは確かです。
損をする人はネガティブな表現が多く、得をする人はポジティブな表現が多いのだと思います。
同じことを体験しても、ポジティブに捉える人とネガティブに捉える人がいます。 これは、訓練でどうにもなります。
とにかく、ポジティブに!
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