中小企業は大企業に比べて、資本力に劣ります。これは紛れもない事実です。 また、社員の能力も大企業に比べると劣ります(中小企業のみなさん、ごめんなさい)。 いずれにせよ、大企業よりは大変不利な状況の中、経営を行っていかなければいけません。 ここで大切なことが頭を使うことです。
そこで今日は、中小企業がどうしたら頭を使ってアイデアを出るのかをわかりやすく解説します。
創業社長ならば、創業時のことを思い出してください。潤沢なお金もなかったと思いますし、十分な社員もいなかったと思います。 それでも、ない頭を振り絞って、どうしたら顧客を獲得できるかを真剣に考えたはずです。 一見すると、貧乏暇なしという感じですが、このような環境に置かれると人間は、頭を使います。理由は簡単です。 それしか使えるリソースがないからです。
創業時に限らず、窮地に追い込まれると人間はとんでもないことを考えます。 火事場のバカ力です!
私も創業時は、新規顧客獲得のためにあらゆることおをやりました。 恥も外聞もありませんでした…。
今、コロナ不況で窮地に追い込まれている企業はたくさんいます。 考えようによっては、野生の力を取り戻すチャンスでもあります。 野生の力がなくなった企業は、ゆるま湯的状態だといっても過言ではありません。 このように、お金がない、資金がないという状態になると、お金が使えないので自らやるしかありません。
人間は、楽をしたい動物なので、お金があればアウトソーシングしてしまいます。
たとえば、それまで手書きのチラシを社内で作っていたのに、儲かると社外のデザイナーに発注したり、広告代理店に依頼します。 こうなると、どのような現象が起こるかといえば、優秀なデザイナーを探したり、実績のある広告代理店を探したりします。 そういうことに時間を使うようになるのです。
外部に業者委託したり、アウトソーシングを始めると、口癖のように「提案してくれ」とリクエストをするようになります。 益々、頭を使わなくなります。
楽でいいですが、どんどん足腰が弱っていきます…。
すべて、内製化することは不可能ですが、丸投げはいけません。 お金を使うようになると、自ら考えるのを止めるのが人間なのです。
デザイナーにチラシを任せるにしても、任せ方があります。 必ず、自社内でアイデアを出して揉んでから、デザイナーにそのアイデアを投げて、ブラッシュアップしていくのがベストです。 その中で、プロデザイナーとしての提案があれば聞くべきです。 最初から、丸投げで提案してくれはありません…。
このようなことから、経営がどんどん甘くなっていきます。 なぜならば、外部に委託したり、アウトソーシングした方が圧倒的に楽だからです。
ですから、経営判断としては、ここにはお金を使わないと決めることも重要です。 そうすれば、社員は必死でアイデアを考えるでしょう。問題解決もやるでしょう。
もう一点気になることがあります。
当社クライアントも二代目、三代目の企業が増えてきました。 そうなると、お金のなかった創業時のことを知る人が社内にいなくなります。 つまり、外部委託やアウトソーシングが当たり前ですから、自らの力で何とかしようという発想もエネルギーもありません…。
このような状況が、先進国の中で生産性も意識も下位にランクされる理由なのかもしれません…。
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