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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

二代目社長には、大きなチャンスがある!

弊社クライアントは、業種、業態、企業規模など、様々な企業があります。

少し変わった視点で捉えれば、創業社長なのか二代目社長なのか、はたまた三代目社長なのかという視点でも、クライアントを分類することができます。


ここ数年間の特徴として徐々にではありますが、二代目社長からのコンサルティング依頼が増えてきました。

中には、親子二代に渡りコンサルティグをさせていただいている企業もあります。


これは私の個人的な意見ですが、創業社長はとにかくパワフルで、トップダウン的なリーダーシップを発揮する人が多いようです。

また、カリスマ性も持ち合わせています。


ところが、二代目社長になると、創業者とは打って変わり、強烈なリーダーシップやカリスマ性を感じさせない人がほとんどです。

そのかわりに、物腰は大変ソフトで、頭の良さを感じる人が多くいらっしゃいます。

創業者と二代目社長が親子の場合、あまりにタイプが違うので目を疑ってしまうことが多々あります。


さて、創業社長と二代目社長役割の違いを考えてみましょう。

創業者はゼロから会社をスタートするわけですから、大変なエネルギーが必要です。

そして、会社の中のすべての仕事を熟知しています。

ですから、ある意味スーパーマン的な能力を持っています。

さらに、「俺についてこい!」タイプの人が多いので、トップダウン的な組織になってしまいます。


創業社長のエネルギーで、会社は徐々に大きくなっていきます。

そして、創業社長に有能な右腕がつくと、会社が非常に大きくなる可能性もあります。

たとえば、ホンダやソニーなどが該当します。

ですが、残念ながら創業社長に有能な右腕がつきにくいというのが本当のところでしょう…。


一方、二代目社長は、創業社長が目の届かないかった部分に目がいくようです。

創業社長は、とにかく業績を伸ばし、事業を拡大して、会社を安定させることに注力します。

ところが二代目社長は、社内整備に目がいくようです。

二代目社長は修行と称して、業界のトップカンパニーや一流企業に勤めるケースが多いので、なおさら社内整備の必要性を感じるのです。


社内整備とは、給与制度を作ったり、就業規則を整えたり、はたまた社員教育を計画的に行ったり、自身の経営力アップのために経営セミナーなどにも積極的に参加します。


このように、創業社長と二代目社長では役割がまったく違います。

創業社長は、会社を始めて、成長させて、軌道に乗せます。

二代目社長は、軌道に乗った会社をより働きやすい環境などを整えることに熱心になります。


そもそも、創業社長と二代目社長は立脚点が異なりますので、注力するところも異なります。

こうやって、企業は成長を遂げて、組織としてのレベルを上げていくのだと思います。


創業社長から二代目社長にバトンタッチした際、二代目社長がやりにいくところは、創業社長のことを慕っている従業員が多くいることです。

このような従業員は、創業社長の言うことは利くのですが、二代目社長の言うことを利かないという特徴があります。

下手をすると、二代目社長が子どもの頃から知っているというベテラン幹部もいます。

そういう中で二代目社長は、組織の意思統一を図るのですから、創業社長よりも気を遣うことも多々あります。


そう考えると、創業社長は自分の勘や好きなこと、やりたいことに邁進できるので、楽なのかもしれません…。

いずれにせよ、社長が交代する時は、組織にとって大きなチャンスです。

今まで突破できなかった目に見えない企業風土や企業文化を変えることできます。

時代は大きく変化しています。二代目社長は、ぜひ第二創業を目指してください。


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