業種や経営者の考え方にもよりけりですが、人がすぐに辞めてしまう会社というのはあります。 ところが、またすぐに新しい人が入社するので、何とか社員数を維持して事業が成り立っているわけです。 つまり、入口はハードルが低いのですが、一旦入ってしまうと厳しい現実が待っているということです…。
そこで今日は、人がすぐに辞める会社の特徴をわかりやすく解説します。
人が辞める会社よりも、辞めない会社の方が良い会社と思われがちですが、一概にそうとも言えません。 まったく人が辞めない会社は、業績を伸ばさない限り、新しい人を採用できません。新しい人を採用できないということは、新陳代謝が悪くなり、活気のない組織になってしまいます。 今日は、このような根本的なことは考慮せずに、話を進めていきます。
まず、ひとつ目の特徴は、「人間関係がぎくしゃくしている会社」です。 たとえば、同僚、上司、部下などの悪口を平気で言っている会社です。 悪口というのは、傍で聞いていていい気分はしません。 また、私のいないところでは、私の悪口も言っているのだろうなと感じます…。 このような会社では、人を信じることができるでしょうか? 人を信じられない会社で働く人は、まずいないでしょう。
ふたつ目の特徴は、「社員同士の会話が少ない会社」です。
これも、よくあるケースです。会話とは、あいさつなどのマナーも含まれます。
以前、ある企業を訪問して驚いたことがあります。
玄関を入ると、女性社員が10名程、デスクワークをしています。
「お世話になっております。〇〇会社の〇〇と申しますが、〇〇部長とお約束をしております。」としっかりあいさつをしても、すべての女性社員は無視です。
もう1回言っても無視です。
そして、奥の方から〇〇部長が小走りでやって来ました。
こんな会社もあるのです…。
このほか、休憩時間やランチタイムでも会話も少なく、笑い声のない会社もあります。
三つ目の特徴は、「社員同士が無関心の会社」です。
たとえば、同僚が困っていても、見て見ぬふりをします。 同じ会社に勤めている社員同士なのに、自分の仕事以外はまったく興味がないし、協力する気もないといった感じです。
四つ目の特徴は、「相談できる人がいない会社」です。
これは、介護関係にありがちです。介護施設は、365日24時間営業です。 そうなると、毎日、上司と会えないということが起こります。 わからないことがあっても、上司に聞くことができず、誰に聞いていいのかが不明になります。 結果、わからないまま仕事を続けることになります。 これが後々、重要な問題を引き起こすことがあります。
五つ目の特徴は、「社員教育が少ない会社」です。
新入社員の一番の心配事は、仕事が覚えられるかということです。 それなのに上司から、「見て覚えろ!」と言われてしまうと、途端にやる気がなくなります。
昔ならまだしも、未だに見て覚えろという会社もあります。 社員教育がしっかりしていることは、社員定着のひとつの要素です。
ひとつ目から四つ目までは、社員教育で改善できます。 つまり、社員教育の不足で、このようなことが起こっているともいえます。
六つ目の特徴は、「ビジョンがない会社」です。
夢を抱いて入社した会社なのに、将来の方向性や会社がどこに向かっているのかわからなかったら、新入社員は不安になります。 ビジョンのない会社に、ずっと勤めていていのだろうかと心配にもなります…。
これも社員教育同様、社員定着のための重要な要素となります。
いずれにせよ、社員教育とビジョンに集約できるのですが、中小企業では経営者の重要な仕事になります。
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