経営者やリーダーであれば、人を行動に駆り立てることが
いかに難しいかを実感したことがあるはずです。
一生懸命に説明したり、情熱を持って伝えたりしても、なかなか社員には伝わりません。10分の1も伝われは御の字だと思っていた方が賢明です。これが現実です。
伝わらなから社員の行動が変わらないと思っている経営者は数多くいますが、
本当にそうでしょうか?
そこで今日は、人を行動に駆り立てるものについてわかりやすく解説します。
「社員に伝わっていない…」「どうしてわかってくれないのだろうか…」など、
経営者の悩みの8割が社員とのコミュニケーションだといっても過言ではありません。
どんなに親しくても、所詮他人は他人です。
生まれた環境も、育った環境も、性格も、価値観も違いますから、自分の考えを100%相手に伝えるのは至難です。
とはいっても、経営者が社員に自分の考えを伝えなければ、会社の経営が安定しません…。
ですから、経営者の仕事は「伝えること」だと、私は思っています。
政治家もそうです。
伝えることができなければ、人を動かすことは不可能だからです。
といっても、部下に指示や命令を出すことではありません。
指示や命令なら、今やロボットでもできる時代です…。
本当の意味で、経営者が社員に伝えなければいけないことは、
「ミッション」「ビジョン」「経営計画」などです。
そもそも伝えるとは、ふたつの側面があります。
ひとつは、相手が頭で理解すること。
もうひとつは、相手の考えを体現すること、つまり行動することです。
ベストは、頭で理解して行動することですが、
ほとんどの人は頭では理解しても行動はしません…。
たとえば、セミナーに参加して良い話だったと思っても
実際に行動するのは2~3%程度です。
良い話だったと思った人が100人いれば、2~3人ということになります。
つまり、どんなに正しい話をしても、行動する人は稀だということです。
頭ではわかっていても、行動したくないのが人間です。
よく、「正しいことを言っているのに行動してくれない…」という上司がいますが、
これは考え方が間違っています。
正しいことと、人が行動するしないはまったく別問題だということです。
これを理解していないと、とんでもないマネジメントのミスを起こします。
自分のことを振り返ってみるとわかりますが、正しいから行動してわけではありません。
それよりも「楽しいから行動する」「ワクワクするから行動する」「好きだから行動する」
「誰かが喜ぶから行動する」など、人を行動に駆り立てる要素はいろいろとあります。
事業計画書や経営計画書は、妥当性や整合性を求められます。
また、商品企画はマーケティングリサーチに裏付けされたデータを求められます。
妥当性、整合性、データは、正しいことです。
ですが、そういったものに限って行動にブレーキがかかります。
頭では理解できる=理屈ではわかるが、行動したくない、
または行動する動機が弱いのです。
むしろ、「妥当性や整合性はないし、データも不十分だが、
これが実現できたら世界中がワクワクでいっぱいになる!」なんていう方が、
人を行動に駆りたてます。
完璧な裏付け=正しいことは重要ですが、行動に駆り立てるだけの魅力がありません。
人は、不十分、不足、不確定の危うさに魅力を感じます。
行動すれば、ほぼ100%成功するようなことには魅力を感じません。
つまり、行動する意味がないのです。
いずれにせよ、伝わるとは相手が頭で理解することはもちん、行動することを言います。
どんなに頭でわかっていても、行動しなければ伝わっていないのと同じです。
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