営業の世界で結果を出すためには、しばしば「スキル」や「戦略」が重視されます。
しかし、心理学の研究から得られた意外な事実は、「自分のためではなく、他者のために行動する」という自己超越的な目標が、成果に大きな影響を与えるということです。
この考え方を営業の現場に持ち込むと、実に興味深い結果が得られるのです。そこで今日は、自己超越的な営業についてわかりやすく解説します。
テキサス大学のデビッド・イェーガー博士の研究は、このアプローチの効果を証明しました。彼の研究では、学生たちに「世界をより良くするためにどう行動すべきか?」という質問を投げかけ、自己超越的な目的を持たせたところ、成績が飛躍的に向上したのです。
この研究は営業マンにも応用可能です。
実際に、多くの営業マンは目先の売上目標や自分の成果に囚われがちですが、視点を「顧客のためにどう貢献できるか」に変えることで、成績が改善するケースが多数報告されています。
ある中小企業では、営業マンに「顧客の問題解決」を第一の目標に掲げさせるトレーニングを実施しました。具体的には、ある製品が中小企業のお客様の業務効率を向上させるものであれば、その先にあるお客様の成功や、その企業が地域社会に与えるポジティブな影響について思いを馳せることができます。こうした視点を持つことで、より深いレベルでお客様とコミュニケーションを取ることが可能になります。自己超越的な目標を設定する手順を紹介します。
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