戦後の日本は、会社員という制度が功を奏したといっても過言ではありません。 「終身雇用」や「年功序列」そして「ボーナス」など、人間が一生を無事に過ごすには、当時は十分な制度でした。 ですが、時代と共に環境は大きく変わり、終身雇用や年功序列が成り立たなくなってきました。 大企業の副業解禁や成果主義などは、社員のことを一生面倒は見られないという企業側からのあからさまなシグナルです。 そこで昨今、注目されているのが、「脱・会社員」「起業」です。
そこで今日は、起業についてわかりやすく解説します。
マーケッターの神田昌典さんは、「未来から選ばれる働き方 会社がなくなる時代のキャリア革命」という著書で、2024年に会社はなくなると言っています。
その理由は「会社という枠のなかで安定的な日常が守られながら、幸せになっていくという個人のストーリーを描き切れなくなったときに、会社は役割を終える」ということなのです。
今のご時世で、会社という仕組みの中で安定的で安心で、幸せになっていくという物語を描ける会社員はどれだけいるでしょうか?
まずいないでしょうね…。
そんな人がいたら、世間知らずと言われてもしかたありませんね。
このように、会社という仕組みは岐路を迎えています。
どう考えても、今までと同じ仕組みでは破綻するのは目に明らかです。
落合陽一さんは「20世紀は取捨選択の時代、何をやるかより何をやらないか、それで失敗しないかがコツ」と言っています。
20世紀の会社員の最優先事項は、失敗しないことでした。
滅茶苦茶、保守的な考えですが、無謀なことにチャレンジして失敗したら出世に影響をするから、無理して挑戦する必要はなかったのです。
その背景には、黙っていても経済成長できた時代だったので、無理をして新しいことをする必要がなかったのです。
また、中小企業の社長は経営能力はさほど要求されませんでした。
独立して創業すれば何とかなった時代といっても過言ではありません。
2013年の帝国データバンクの資料ですが、人口10万人当たりの社長輩出数は、1位が福井県(1,463人)、2位が山梨県(1,289人)、3位が富山県(1,176人)、4位が島根県(1,147人)、5位が新潟県(1,136人)となっています。
21世紀は、何もしなくても成長するような時代ではありません。
現状維持は間違いなく淘汰されます。
ですから、経営能力が必要になります。
決算書を読めない社長では、土俵にも上がれないといった感じです。
昔は、そういう社長も多くいましたが…。
最近の若い人は保守的な人が多いと嘆く中高年は多いですが、20世紀のように勢いや情熱で創業するのは大変リスキーです。
若い人はこのことをよく知っています。
ですが、昔に比べれて大きく変わったことがあります。
まずひとつは、起業するにしても、初期投資などお金のかからないビジネスが多数あるということです。
製造業で起業しようと思ったら、まずは設備投資ですが、コンテンツビジネスは資金がなくてもできるものは数多くあります。
もうひとつは、21世紀はコミュニケーションコストや情報発信コストが過去と比べものにならないくらい格安になりました。
ネットやデジタルならば、限りなく0円で起業することも可能です。
ですから、失敗すること自体が難しいのです…。
お小遣い程度の資金で起業できるのですから、ビジネスアイデアを思いついたらどんどん情報発信して、改善していくことが大切です。
このような背景を考えれば、学生時代にお小遣いで起業するのも十分ありなのです。
私が18歳だったら、放課後はビジネスに没頭します。
これが可能な環境が「今」です。
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