ここ20年で爆発的に増えたことがある。
何だかわかるだろうか?意外と気づかないかもしれないが、それは「ライティング」だ。そこで今日は、ライティング技術についてわかりやすく解説する。
昨日、クライアント先の営業マンが、必死にパワーポイントで提案書を作成していた。 社内でプレゼン用の資料を作成できる人材がいないということで、四苦八苦していた。地方の中小企業では、パワーポイントを操作できる人材はいるが、パワーポイントを使って訴求力の高いプレゼン用資料を作成するのが得意という人材は稀だ。
さらにここ数年、中小企業を悩ましている問題がある。
それは、ブログを書いたり、FacebookやInstagraなど、SNSでの情報発信だ。SNSの情報発信は、まずは文章を書かなければ成り立たない。つまり、ライティングだ。
そして、ChatGPTなどのAIもプロンプトは単語の組み合わせや文章で行う。 さらには、メール、ショートメッセージ、LINE、ChatWork、Slackなどのコニュニケーションツールも、すべて文章を書かなければ無理なのだ。電話を利用しなくなった分、このようにライティングを前提としたツールを使うことが主流になった。そもそも、「今日の○時頃、電話をかけても大丈夫ですか?」とLINEで断りを入れる人もいる。
つまり、ライティングスキルがない人は、ビジネスの土俵に上がれないといっても過言ではない。ところが、このことに気づいている人は少ない…。
よく考えてほしい。経営者や営業マンであるならば文章や言葉を使いこなせなければ、話にならない。文章や言葉で、「説得したり」「納得させたり」「感動させたり」「喜ばしたり」「買う気にさせたり」することは必須の時代だ。ということは、対面で顔を見て話さなければ、自分の意志を伝えることができないという人は、どうしたらいいのだろうか?
そこで思い出したのが、今から15年以上前の話だ。
私は、ある日用品メーカーのコンサルティングを引き受けた。社長に「会社を創業した時の想い」「商品のこだわり」などを800文字程度にまとめてほしいと依頼した。そうしたところ社長は、「文章は書けないので、俺が話をするからそれを整理してまとめてくれ」と言うのだ。
社長の話を聞いたが、情熱や熱意が先走って、あれも、これもと言いたいことがてんこ盛りで、しかも、話があっちに行ったり、こっちに行ったりと支離滅裂な内容だった…。つまり、文章が書けないということは、考えが混沌としていて整理されていないということなのだ。
そもそも書くという行為は、落ち着いて冷静にならなければできない。
興奮していては書くことはできないのだ。ここが大きなポイントだ!一方、話すという行為は、興奮していてもできるので、「つい口走った」「思いつきで言った」「勢いで言った」「売り言葉に買い言葉になった」なんてことが起こる。
しかし、書くという行為では、このようなことが起こりにくくなる。 そういった意味でも、ライティングスキルは重要なのだが、話すという行為よりも下に見られている傾向がある。それは、大きな間違いだ。
時代と共に、コミュニケーションツールも変わり、必要なスキルも変化せざるを得ない。 特に経営者には、この現実を受け止めてほしい。もう1回言うが、私たちの生活には、あまりにも文章を媒介としたメディアが増えた。文章を補足するために、電話をしたり、対面で伝えると考えた方がいいのかもしれない。
もっともっとAIが普及すれば、文章の重要性が今まで以上に増すだろう。 プロンプト(指示文)が、文章や単語でできている限り仕方ない。
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