組織は一旦ネガティブな方向に動き始めると、崩壊するのはあっという間です。
組織が崩壊するのは、外圧ではなく内部に原因があることがほとんどです。
そこで今日は、会社を崩壊させる原因についてわかりやすく解説します。
先日、恐ろしい本の存在を知りました。
その本のタイトルは「サボタージュ・マニュアル」です。
サブタイトルは「諜報活動が照らす組織経営の本質」ですから、
てっきり学術書かと思いましたが・・・
実は、アメリカCIAの前身に当たる、第二次世界大戦中に活躍した諜報機関
OSS(Office of Strategic Services)が作成した諜報員(ちょうほういん)向け
マニュアルです。
つまり、スパイ向けのマニュアルということです。
肝心の内容ですが、組織を破壊するための妨害工作について書かれた機密文書です。
わかりやすく言うと、敵の組織に潜入して、その組織を崩壊させるための方策が
書かれている恐ろしいマニュアルです。
こんなものが公開されて、書籍化されていること自体がなぞですが、
第二次世界大戦中のことですから時効ということなんでしょうか?
そして、おもしろいのが、この本で紹介されている妨害工作の一部が、
日本の企業でよく行われていることなんです。
特に「業績が悪い」「社風が悪い」「離職率が高い」などの企業には
当てはまります。
たとえば…
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■どんなことも決められた手続き通りに進める
■指示は口頭ではなく文書で出すようにする
■ペーパーワークや手続きをなるべく増やす
■会議はできるだけ大人数で行う
■一度決まったことを再度持ち出して検討する
■仕事のできない者を昇進させ、できる者を冷遇する
■一人の許可でいいものもすべて3人の承認が必要にする
■関係ない問題をできるだけ頻繁に持ち出す
■指示を誤解して、指示について延々と質問をするか、
長々しいやりとりに引き込む
■仕事の割り当ては、重要でない業務から最初に割り振る
■新人を訓練する時は不完全な指示か誤解を招く指示を与える
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どうですか、身に覚えはありませんか?
会社を崩壊させようなんていう気はこれっぽっちもないのに、
このようなことを無意識のうちにやっていませんか?
会社を良くしようとやっていることが、実は、会社を崩壊させる一助に
なっているなんてこともあるわけです。特に日本の会社は…。
では、どうしたらいいのでしょうか?
サボタージュ・マニュアルに書かれていることと逆のことをやればいいわけです!
非常に簡単なロジックです。
こんな本も出版されています。
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アンチ・サボタージュ・マニュアル 職場防衛篇 組織を破壊から守る9の戦術
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スパイマニュアルである「サボタージュ・マニュアル」は
組織を崩壊させるためにありますが、これは、組織崩壊に至らせる戦術を見破り、
その影響力を減じさせるため逆提案マニュアルです。
同じ出版社から発売されていますので、
最初から両方とも出版予定だったのかもしれません…。
いずれにせよ、どうしたら組織が崩壊するのかを知り、
それを阻止することは重要です。
経営者なら知っておいて損はありません。
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