同じ事象を見ても、プジティブに捉える人とネガティブに捉える人がいます。 たとえば、現在のコロナ禍。
これをチャンスと捉えている経営者もいますし、ピンチと捉えている経営者もいます。
そこで今日は、ネガティブ発想をポジティブ発想に転換する事例をわかりやすく解説します。
世の中には、自分のことを運がいいと思い込んでいる人がいます。
私もそのうちの一人ですが、逆に自分のことを運が悪いと思い込んでいる人もいます。
これは性格によることもありますが、訓練次第でどうにでもなると私は思っています。
早い話が、何が起っても
「私は運がいい!」と、何の疑いもなく思っていればいいわけです。
そして、運がいいという証拠を集めれば万全です。
交通事故に遭っても、骨折で済んだのなら命を奪われなくてラッキーだと思っていればいいわけです。
単なる思い込みと思えばそれまでですが、ラッキーと思った人と、アンラッキーと思った人では、その後の心理状態がまったく異なります。
捉え方の違いだけですが、これで人生の良し悪しが決まるといっても過言ではありません。
さらに、運がいいと思うのと同様に大切なものが、ポジティブな自己イメージを抱くことです。
わかりやすい例でいえば、「私はできる!」と自分を信じることです。
実は、ポジティブな自己イメージには、まったく根拠は必要がないということが、イギリスで行われた実験によって明らかになりました。
その実験では、一般的に女性よりも男性が早く正確に回答できるとされているテストを出しました。
実は、テストの内容よりも、テスト前に被験者に実施した簡単なアンケートが肝です。
このアンケートで性別を質問されたグループの女子大学生の正答率は、男子学生の64%でした。
一方、自分の所属大学を質問されたグループの女子大学生の正答率は、男子学生の86%にまで上がりました。
被験者の多くは有名校の学生だったため、「自分が有名大学の学生である」というポジティブな自己イメージが、テストによい影響を与えたということです。
このように、ポジティブの自己イメージはパフォーマンスに大きな影響を与えます。
ですから、なるべくネガティブな自己イメージを排除して、ポジティブな自己イメージを持つようにすることがポイントです。
「自分は運がいい!」「私はできる!」という思い込みとセットにすると、好結果が出るサイクルが回るようになります。
次は、東大ラグビー部の事例です。
東大ラグビー部は身体能力そのものに優位性を持っている訳ではありません。
ですが、潜在能力に目を向けるなら、日本で最も面白いラグビーチームのひとつだと言われています。
その取り組みとして、すべてのメッセージを「可能性フォーカス」に変えたところです。
可能性フォーカスとは、「あのパスではダメだ!」ではなく「もうワンテンポ早く放れたら、トライになるぞ」と伝えます。
「ディフェンスが甘い!」ではなく「タックルの姿勢を変えていけば、必ず通用するから大丈夫だ」と背中を押します。
さらに、自分にはセンスがないと心のどこかで諦めている選手には「君の強みはセンス以外の部分にあるよ」と、そっと声をかけます。
このよな可能性にフォーカスしたスタンスを徹底的に貫いて、統一したメッセージを発し続けていくと、監督と部員との信頼関係は必ず強化されていきます。
強いリーダーシップで一気に組織力を引き上げるスタイルと比較すると時間のかかるアプローチですが、メンバー個人をポジティブに変えていく根本的な方法です。
ですから、理想的なアプローチでもあります。
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