3月上旬、銀行の総会と新年会だった。
コロナ禍のため、ようやく1年前の総会からリアル開催が復活した。懇親会は自由席で、たまたま隣に座ったのは若い男性だった。この男性が名刺を差し出したので、早々に名刺交換を済ませた。そこで私は営業の極意を学ぶとは考えてもみなかった…。そこで今日は、営業の極意についてわかりやすく解説する。
私の隣に座った男性は、とても笑顔が素敵で、楽しそうに話しかけてくれた。
話を聞けば、経営者でも役員でもなく、建築関係の会社の一従業員とのことだった。どうして銀行の総会に出席したのか質問したところ、「社長がほかの会合があって出席できないので、代わりに出席した!」と、嬉しそうに話すのが印象的だった。
通常、このようなケースでは、従業員が代理出席というのはまず考えられない。
よく聞いたら、代理出席は1回だけでなく、何回も経験しているとのことだ。社長からは、絶大な信頼を得ているのだろう。夜の会合なので、残業手当のことや業務外の仕事なので雇用契約違反だという従業員もいるだろう…。そもそも99%の従業員は、出席してほしいと言われても断る。しかしこの男性、「残業手当はいらないし、いろいろな人と出会えるので喜んでやります」と笑顔が答えた。傍から見ていても、本当に楽しそうだった。今どき珍しい従業員だ。この男性としばらく会話をしていたら、この男性と一緒に仕事をしたら、どんな仕事でも楽しくなるだろうなぁ…と、直感で思った。
直感だから根拠はないが、恐らくそうだろう。
そこで、いろいろと考えた。この男性従業員が、もし営業マンになったら、積極的に売り込みなどしなくても、相手から「話を聞くよ」と言われるだろう。
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