珍しく仏教の話しをしよう。 悟りを開いたことで有名なお釈迦様は、日本人になじみの深い仏教の開祖だ。釈迦様は様々な名前で呼ばれ、常人とは違った生き様を貫いた。また、仏陀（ブッダ）とどう違うのだろうか。そこで今日は、ブッダの哲学についてわかりやすく解説する。
お釈迦様とのことを仏陀（ブッダ）と呼ぶことがある。
なぜ呼び方が違うのか、そもそも同一人物なのかについては難しい問題だ。「仏陀」はサンスクリット語の「ブドゥ」という言葉が語源だ。仏陀には「目覚めた人」や「悟りを開いた人」という意味が込められているという。
お釈迦様は悟りを開いたので尊敬の念を込めて、仏陀と呼ばれている。
ただし、お釈迦様ただひとりを仏陀とする説と、元々優れた修行者をすべて仏陀と呼んでいたため、お釈迦様はその中のひとりとする説がある。このことについては、真実がわかっていない。
ブッダの哲学は、人間の苦悩や絶え間ない欲望の解消を目指すものだ。
ブッダは人間の苦しみは欲望から生じるとし、それを断つことで真の幸福を得ることができると説いた。また、ブッダは宗教観において、個々の存在が神に頼るのではなく、自らの内なる力によって悟りを開くことができると考えた。
そして、仏教はブッダの教えを基盤として誕生し、ブッダとは「悟りを開いた者」という意味でシッダールタ・ゴータマがその一人だと言われている。
ブッダの教えを日々の生活に取り入れるためには、まずは自己観察を行うことが重要だ。
自分自身の心の動きや感情に意識を向け、それを客観的に観察することで、自己理解を深めることができる。この自己観察を通じて、自分自身の欲望や執着に気付き、それを解放するための方法を見つけることができる言われている。
また、ブッダの教えでは、他者に対する思いやりと慈愛心も重要な要素とされている。
他者を思いやり、助けることを心がけることで、自分自身も幸福を得ることができる。共感や思いやりを持つことで人間関係が良好になり、心の安定と満足感を生み出すことができる。
このように、ブッダの教えの中核にあるのは「個人と全体のバランス」だ。
ブッダは、個人の幸福を追求するだけでなく、他者への思いやりや社会の福祉にも焦点を当てた。個人の幸福は他者とのつながりや社会全体の健全さに依存しているからだ。この考え方は、個人主義が進み、他者とのつながりが希薄になっている現代において、ブッダの教えは私たちに社会的な関係性を見つける手助けをしてくれるだろう。
最後に、心の迷いを消してくれるブッダの名言10選を紹介しよう。
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１.過去はここに存在しません。未来はまだ訪れてさえいません。
あなたが生きているのは、今一瞬だけです。
２.自分だけ大事にしようとすると、怒りや悲しみがわいてくるのです。
３.あなたがやるべきことは、やるべきことを見つけて、それに全力を注ぐことです。
４.人生における唯一の失敗とは、ベストを尽くさなかったことです。
５.嘘をつかない事は、体にとても良いことです。
６.人は考えているものになり、感じているものを引き寄せ、想像するものを創造します。
７.悪い出来事を覚えているのは、重荷を背負っているようなものです。
８.執着する先にあるのは失うことです。
９.始まりがあれば終わりがあります。
10.そういうものだとわかれば全てうまくいきます。
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