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執筆者の写真社長の大学★長谷川博之

執着を捨て去り、今この瞬間に全力を!

最近、忙しい日々が続いているので、どうにもコミュニケーションが雑になっているという自覚があります。

雑というのは、「報告・連絡・相談をしない…」「確認をせずに自己判断で物事を進めてしまう…」「コミュニケーションを取っているが集中できず、相手と食い違いがある…」など、なにかと支障をきたします。



働き方改革で、何かと生産性の向上、時短を強いられていると思います。

仕事量が今までと同じならば、効率化が実現されていなければ時短には繋がりません。

効率化だの、労働生産性だのと声高に言ったところで、こればかりは根性論ではどうにもなりません。

冷静に現在の業務を分析して、「効率化できる部分はないのか?」「本当に効率化しても、後々、支障ができないのか?」などを科学的に検討しなくてはいけません。



恐らくほとんどの中小企業は、「がんばれば効率化できる」程度のレベルで考えていると思われます。

ですが、そう簡単にはできないのが現実です。



一度、社内の業務と業務プロセスの整理が必要なのだと思います。

これに関しては、効率化の専門家がいるので相談する、RPA(ロボット・プロセス・オートメーション)などの研究をするのもひとつの方法です。

思っている以上に、世の中には効率化できる考え方やツールがあります。



やはり、仕事の現場にも余裕が必要です。

余裕のない職場からは、良い商品や良いサービス、そして、良い技術が生まれるとは思えません。



さて、私がタイムマネジメントのセミナーで、必ず事例としてお伝えすることがあります。

それは、相手の顔を見ずにコミュニケ―ションを取ってしまうことです。

たとえば、あなたは上司です。



午後一番の会議で必要な資料を朝から作成しています。

部下にも、11時までの会議の資料を作成して提出するように指示を出しています。

11時なり、部下が会議の資料を持ってきました。



「部長、会議の資料が完成しました。目を通していただけますか?」と。

ところが上司であるあなたは、会議の資料作成でパソコンと睨めっこです。

部下の顔も見ずに、キーボードを打ちながら、「ありがとう。そこに置いておいて」と返事をしました。



この応対についてどう思いますか?


正直なところ、忙しい時はこのような応対になってしまいます。

口で言っていることと、態度が1800度違います。

これでは、部下は言葉を信じていいのか、態度を信じていいのかわかりません。

結果、不振感を買うことになります。



これはコニュニケーションの基本ですが、社内であっても、家庭であっても、友達同士であっても、誰かが声をかけてきたら(特に、相談したいことがあるとか緊急を要するようなもの)、仕事をしていても一旦手を止めて、相手の顔を見て話しを聴くのがベストです。



ですが、これがなかなか難しいのです。

どうしても、自分の仕事を優先してしまうのが人間です。

手を動かしていても、ちゃんと聴いているからというのは都合のいい言い訳です。



仕事をしているあなたに対して話しかけてくるのですから、本人にとってはとても重要なことなのかもしれません。

このような場合は、素早く、機嫌よく、真剣に応対したいものです。



禅の世界には、「放下著(ほうげしゃく)」という言葉があるそうです。

放下著とは、投げ捨てる、放り出す、捨てきるという意味ですが、すべての執着を捨て去るということでもあります。

禅は、「今ここ」を大切にします。

昨日でもない、明日でもない、「今ここ」なのです。



目の前の一事に集中する、そして、ほかのことは考えない…。

つまり、「今ここ」以外を捨て去ってしまうということが禅なのだそうです。

人が生きるということは、今この瞬間しかありません。

1秒先のことは誰にでもわかりません。



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