先日、新潟県中小企業家同友会の例会に参加しました。
現在、新潟支部の副支部長と広報を担当しています。
副支部長としての役割は、支部長と幹事長の補佐、広報としての役割は例会情報の発信です。
具体的には、例会を動画撮影してそれを編集、そして、中小企業家同友会のホームページにアップするという作業です。
私は例会に参加して、動画を撮影する担当です。
昨年から実験を続けてきましたが、ようやく本稼働することになりました。
いわゆる、アーカイブと言われるもので、記録を保存して未来に伝達することです。
日本では書庫や保存記録と訳されることが多いそうですが、元来は公記録保管所、または公文書の保存所、履歴などを意味し、記録を保存しておく場所のことを指します。
私が中小企業同友会に入会した2003年頃は、例会を録音して参加できなかった会員に貸し出しをしていました。
ですが、本格的にデジタルに移行するにつれ記録することがなくなり、例会に参加しないと
例会の様子を知る術がなくなりました。
このような背景があり、昨年から昔のように例会を記録として残して、会員のみに公開してはどうかという意見が盛り上がってきました。
一部には、例会に参加しなくても動画で見られるようになると、例会に参加する会員が少なくなるのでは…と意見もありましたが、まったくそんなことはありません。
さて、今回の例会は、まだ36歳の三代目社長の経営報告です。
34歳で社長に就任して2年、昨年、経営計画を作成したそうです。
今回のテーマは「あなたは経営者としてどう変化していきますか?」でした。
中小企業家同友会では、報告が終わるとグループに分かれて、テーマについてグループ討論を行います。
ここが、ほかの経営者団体との大きな違いです。
講師や報告者の話を聞きっ放しではなく、自社や自分に置き換えることによって気づきを得るのが目的です。
私のグループで、初参加の人がいらっしゃいました。 その人は、先日まで一般会社員として働いていましたが、いきなり新しい事業のマネジメントすることになったそうです。
滅多にない人事異動だと思いますが、本人も試行錯誤の段階でいろいろと悩みを持っているようでした。
管理される立場から、管理する立場になるというのは180度の転換です。
ここからが妙に腹に落ちたのですが、一般社員として働いている時は自分の給料が「安いなぁ」と思っていたそうです。
ですが管理職になって給料を払う立場になると部下の給料が「高いなぁ…」と、180度変化したそうです。
同じグループにいた経営者も同感だと言っていました。
私もそう思います。
給料をもらう立場と、給料を払う立場では、お金に対する価値観がまったく異なります。
今までほとんど意識したことがありませんでしたが、言われてみれば私もそういう気持ちでいました。
なぜ、このような気持ちになるのかと自己分析してみると、どのくらい仕事をしたら、どのくらい給料を払うのかという指標がないからなのです。
ですから、なにかしら不満が残るのです。
企業はある程度の規模になったら、給与体系をしっかりと構築しなければいけません。
これは経営者のためはもちろんのこと、従業員のためでもあります。
指標や基準があるから、自分の給料に納得できるのであって、指標や基準がないと不満が出ます。
また、給料体系が明確ならば、従業員のやりがいも生まれます。
とかく中小企業は、経営者の気分や価値観によって昇給などが決まる場合がほとんどです。 労使双方の不平不満をなくすためにも、給与について考えてみませんか?
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