昔から、ちょっとした行動の差が年月を経ると、とんでもない差になると言われている。
「積少為大(せきしょういだい)」という言葉があるが、これは二宮尊徳の言葉で日頃の地道な努力が積み重なり,やがては大きな成果につながるという意味だ。そこで今日は積小為大についてわかりやすく解説する。
たとえば、住宅リフォームの会社ではリフォーム工事をする前に、近隣のお宅に粗品を持って挨拶に行く。
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○○リフォームの○○ですが、こちらの〇〇様のリフォーム工事をさせていただきます。 明日から○月○日までが工事期間となります。
ご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いします。
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ここまでは、ほとんどのリフォーム会社がやる。
しかし、気の利くリフォーム会社であれば、ただ挨拶するだけではなく、このような言葉も添える。
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工事期間中は、私が工事現場にいますので、もし住宅のことで気になることや困り事がございましたら、私の携帯まで電話いただければ、見させていただきます。
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と言って、携帯番号が書いてある名刺も渡す。ここまでやるリフォーム会社は稀だ。
さらに、工事が終わった時に近隣に挨拶にいくリフォーム会社はもっと稀だ。
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そちらの〇〇様でリフォーム工事をさせていただきました〇〇リフォームです。
工事期間中はご迷惑をおかけしたかと思いますが、本日無事終了することができました。
ご協力ありがとうございました。
もし、住宅のことで気になることや困り事がございましたら、お気軽にご連絡ください。
私が対応させていただきます。
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このようなことを伝える。
特に外壁塗装の工事は、ビフォー&アフターが明確なので、近隣の人たちはどのくらいキレイなったのか気になる。そこに工事をしたリフォーム会社の担当者が工事終了の挨拶にくるわけだからいろいろと聞きたくなるだろう。
たとえば、「あの位の外壁工事をやると、いくらぐらいかかるのかしら?」「家の壁全面じゃなくて、道路に面した壁だけでも塗装できるのかしら?」など、前向きな質問をいただける可能性が高い。
このような施工前の挨拶と施工後の挨拶は、1件わずか1~2分程度だ。これを組織的に行うことができれば大きな力になる。礼儀正しい会社だと思われ、住宅の修繕やリフォームをお願いしている決まった会社がないという人は、ここに依頼する可能性は大だ。
こんな話を聞いたことがある。
保険の営業マンが、名刺交換した見込客や既存顧客にハガキを書いた。
通常であれば、ハガキを書いて投函すれば終わりだが、この営業マンはハガキを出した一人ひとりに電話をかけた。 電話の内容は、
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〇〇保険の〇〇ですが、いつもお世話になっております。
先日、〇〇様宛にハガキを書いたのですが、字が下手なので読めるかなぁ
と心配になって電話をかけさしていただきました。
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こんな電話をもらった相手は、営業電話ではないと知ると緊張感が解けます。
そして、この電話がきっかけになり、仕事に繋がるというのだ。
今日紹介した事はすべて些細なことだ。
些細なことだから、即効性がないように思われるが、そんな事はない。意外にも即効性がある。即効性がないと思うのは、私たちの思い込み以外の何者でもない…。
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