1990年前半のバブル崩壊後、経営のスタイルも大きな変化を遂げました。 トップダウン、ボトムアップ、フラット型組織、ティール組織など、様々な組織形態やマネジメント手法が叫ばれてきました。
働き方改革以後、注目されている経営スタイルがあります。 そこで今日は、最新の経営スタイルについてわかりやすく解説します。
冒頭から厳しい現実を突きつけます。
日本の生産性は先進国で最低水準です。1990年は世界9位でしたが、今は28位です。
さらに、この20年間、先進国の給料は約1.8倍となっているのに対して、日本は9%の減少です。
これは、小西美術工藝社社長、デービッド・アトキンソンさんの著書「国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか」で紹介されています。
恐らく、日本の生産性が低いということをご存知の経営者は多くいらっしゃると思いますが、日本の給料がこれほどまでに悪化していることは意外と知られていません。
日本は、生産性と給料だけでなく、ITでは大きな遅れを取っています。
かつてのように、世界で一、二を争うようなウリが日本にはありません。
それと同時に、日本は自己肯定感が非常に低い国です。
日本、アメリカ、中国、韓国の4か国の高校生を対象とした比較調査で、「私は価値のある人間だと思う」と答えた割合を知って驚きました…。
アメリカが約84%、中国が約80%、韓国が84%なのに対して、日本はなんと45%だったということです。 自己肯定感と幸福感と比例すると言われています。 残念ながら、これが日本の現実です。
さて、イリノイ大学心理学教授幸福度について35年間以上研究をしているエド・ディーナーらの論文によると…
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●主観的幸福度の高い人はそうでない人に比べて
創造性は3倍、生産性は31%、売上は37%も
高い傾向にあります。
●幸福度の高い人は、職場において良好な人間関係を
構築しており、転職率・離職率・欠勤率はいずれも
低いという研究データもあります。
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また、カリフォルニア大学のソニア・リュボミアスキー教授も、「幸せな社員は、不幸せな社員より生産性が1.3倍高い」という調査結果を公表しています。
このような調査結果をみると、働き方改革で無駄をなくして仕事の効率化を図ったり、仕事の仕組み化などと言われていますが、それ以前に社員一人ひとりのマインドの問題が大きいということも考慮する必要があります。
つまり、社員が自己肯定感を持ち、自分は幸せだと感じることができれば、創造性、生産性、売上も高くなのであれば、働き方改革も実現することになります。
私たちが抱く会社のイメージは、上司から指示命令をされることが前提となっています。 ですから、どうしたも「やらされ感」を感じてしまいます。 また、目標管理を強めると、それも「やらされ感」を感じてしまいます。 これも幸福度に大きく関係してきます。
日曜の夜「明日は会社か…。行きたくないなぁ…」と思う人が多いのではないでしょうか? つまり、会社は嫌々ながら行くところであって、仕事も嫌々ながらやることだと感じている人が多数いるということです。 日本では、会社と仕事における価値とイメージを根底から変えることが急務のような気がします。
会社は楽しい! 仕事はやりがいがある!
そんな職場を実現するのは経営者の役割ですね。
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