思い込みは、夢を実現する上で非常に大切な能力です。
その反面、思い込みが強いと思わぬ落とし穴にはまることもあります。
何事も一長一短はありますが、有利に働くも、不利に働くも、その時のシーンによりけりです。
そこで今日は、同じことでも時代背景や場面によって、おの意味合いが大きくかわることをわかりやすく解説します。
私の周りにも思い込みが激しい経営者がいますが、あなたの周りにもいると思います。
また、「根拠のない自信」などと言うことがありますが、これも思い込みの強さが起因しています。
恋愛もこれに似ています。ある人を好きになると、その人のことしか目に入らなくなります。
そして、自分にはこの人しかいない、と思い込むわけです。
冷静に考えれば、世の中は男性と女性しかいません。
好きになった人以外にも、数多くの男性と女性がいるわけです。
もしかしたら、もっともっと相性のよい人もいるでしょう。
ですが、その可能性を拒んでしまうのが思い込みです。
思い込みは、これほどまでに自分を制限してしまいます。
変化が少ない安定した時代であれば、目標を達成できるできないは思い込みは大切ですが、現在のように変化の激しい時代では、思い込みはむしろ足かせになります。
自らの思い込みにこだわる余り、変化に対応できなくなるからです。
ですから、思い込む能力よりも社会環境の変化に合わせて変幻自在に変身できる力が重要です。
このように思い込みひとつをとっても社会環境によりその意味合いは大きく変わります。
そう考えると、経営者やリーダーは思い込む能力も大切なのですが、それ以上に大切なのは思い込みを捨ててニュートラルな思考で考えたり、意思決定したりすることです。
私たちは日々の生活の中で、ニュートラルな思考で考えることは、ことのほか少ないのが現実です。
「コップの水理論」をご存知でしょうか?
コップに水が半分入っています。これを見て「コップの水がもう半分しかない」と考えるのか、それとも「コップの水がまだ半分もある」と考えるのか、あなたはどちらでしょうか? 前者はネガティブな思考、後者はポジティブな思考です。
世間一般には、ネガティブな思考をやめて、ポジティブな思考をしようという潮流です。
ですが、これも一長一短があります。
ポジティブ思考は、健康的なメリットがあるとわかっています。
理由は、ストレスを感じにくいからです。
また、ポジティブ思考の成功者が多くいることも事実です。
一方、ネガティブ思考は、優れた調整能力を持ちます。
たとえば「納期まで1週間しかない」と考える人は「納期まで1週間もある」と考える人よりも、積極的に行動することができます。
理由は、不安が行動力を促進させるからです。
つまり、予想できる悪いシナリオが起こらないように最善の手を打つことができるのです。
このポジティブ思考とネガティブ思考も、社会環境や場面に応じて使い分けることがベストなのかもしれません。
たとえば、平時では人を殺す事は許されませんが、有事では敵国の人を殺すことは許されます。
時代背景が異なると、価値観は180度転換します。
コップの水理論ですが、ニュートラルな思考で捉えるならば、「コップに水が半分ある」ということです。
「半分もある」でも、「半分しかない」でもありません…。
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