今は令和の時代。マーケティングといえばデジタルマーケティングが主流となり、多くの企業が「WEB上で何かやりたい」というニーズを持っています。このようななか、「紙媒体」のマーケティングが再び注目されていることをご存じでしょうか?そこで今日は、今注目されている紙媒体についてわかりやすく解説します。
弊社では、BtoCの業績アップコンサルティングで、デジタルマーケティングやネットマーケティングではなくアナログマーケティングを強くおすすめすることがよくあります。理由は簡単です。レスポンスが早いからです。また、流行に左右されずに安定したレスポンスを確保できるからです。それがチラシのポスティングです。
ポスティングの特徴として、よく比較される媒体として新聞折込チラシがありますが、新聞折込チラシは新聞を購読しているご家庭だけが対象であることと、どうしても高齢者がメインターゲットになってしまうというデメリットがあります。一方、ポスティングは、チラシをポストに入れるだけですから、新聞の購読や年代層は関係ありません。ポストさえ設置されていればOKです。
また、新聞折込チラシのように新聞に多くのチラシが挟まっているようなものではなく、チラシ1枚がポストに入っているだけなので見られる、読まれる可能性が非常に高いというメリットがあります。実は、このポスティング業界を中心に紙媒体のマーケティングが再評価されて、市場が微増しているというのです。
まず、ポスティング業界の市場規模の推移ですが…
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2019年: 約1207億円(前年比106.9%の成長)
2020年: 約1136億円(前年比94.1%の減少)
2021年: 約1283億円(前年比111.0%の成長)
2022年: 約1387億円(前年比108.1%の成長)
2023年: 約1472億円(前年比106.1%の成長)
(出典: 日本ポスティング協会)
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2020年は減少していますか、それ意外は毎年成長しているのがわかります。
では、ポスティング市場が伸びている要因は何でしょうか?
①コロナ禍以降の在宅率の増加 新型コロナウイルスの感染拡大により多くの人々が在宅勤務を選び、自宅で過ごす時間が増えました。その結果、ポスティングは効率的なマーケティング手段となり、紙によるアプローチが再び注目されています。
②WEBマーケティングの競争激化 多くの企業がネット集客に注力した結果、デジタルマーケティングの競争は激化し、広告費が高騰しました。また、紙媒体が再注目されている理由の一つとして、レスポンス力があります。ネット広告からの反響は確度が低いことが多く、一方、紙媒体を見ての問い合わせはある程度の覚悟が必要です。そのため、問い合わせをした時点で、確度の高い見込客だといっても過言ではありません。実際、ポスティングやDMが成約率でネット媒体を上回るケースも多いです。
ある飲食チェーンは、コロナ禍での売上減少を補うためにポスティングを積極的に活用しました。彼らは、地元密着のキャンペーンを展開し、限定クーポンを配布することで、約20%の新規顧客を獲得しました。結果として、前年比150%の売上を達成しました。
また、住宅リフォーム業者もポスティングを活用し、エリアを絞った広告を展開しました。これにより、問い合わせの数が増えただけでなく、実際の成約率も向上しました。
ネット&デジタル全盛の時代における紙媒体マーケティング回帰の流れを紹介しました。
今しばらくは、デジタルとアナログのバランスを考慮し、最適なマーケティング手法を見つけることが重要です。また、ポスティングやDMなどの紙媒体を再評価し、マーケティング戦略に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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