経営者の仕事の中で一番大切なことは意思決定です。
ですから、意思決定に至るまでのプロセスは非常に重要です。 成功確率が何パーセントだったら、あなはゴーサインを出しますか?
60パーセントの経営者もいれば、70パーセントの経営者もいます。
そこで今日は、意思決定が失敗する原因をわかりやすく解説します。
先日、ある記事で読みましたが、仕事のアウトプットに関する質や出来栄えを達成できるか否かは、五分五分の時が良いということなのです。 良いというのは一番やる気が出るということです。
簡単過ぎても、難し過ぎてもやる気が失せてしまうのが、私たち人間の性質です。
さて、自分自身のことを振り返っても、意思決定が上手くいった場合もありますし、上手くいかなかった場合もあります。
私の場合、「これはいけそうだ」「これは成功しそうだ」と、確信した取り組みほど失敗しています。
今まで、なぜなのかその原因を深く追求したことがありませんでしたが、いい機会なので原因を探ってみます。
まず考えられるのは、「視野が狭い」ことです。
視野が狭くなると、必然的に選択肢が少なくなります。
そして、選択肢が少なくなれば、それが上手くいかないことでも採用せざるを得なくなります。これが、意思決定に失敗する第一の原因です。
二番目の原因は、「思い込み」です。
私たちは、一度これが良いと思ったものに対して、それが正しいことを裏付ける情報ばかりを収集します。
これを「カラーバス効果」と呼びます。
たとえば、ポルシェの購入を検討し始めると、街中でポルシェを頻繁に見かけるようになります。そして、意外とポルシェに乗っている人は多いと思います。
このように、一旦思い込んでしまうと、それを強化するようになり、意図的に反証を探したり、反対意見が出やすい状況を作ることをしなくなります。
三番目の原因は、「感情の支配」です。
これもよくあります。テレビショッピングなどで、さして欲しくもない商品を欲しくなったことはありませんか?
仕事でもこのようなことは起こります。ノリを勢いが重要なことはわかりますが、重要な意思決定の場面では立ち止まって考えることをおすすめします。
感情に支配されないためには、「10-10-10」というフレームワークをおすすめします。
これは、意思決定について…
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●10分後はどのように感じているだろうか?
●10ヶ月後はどのように感じているだろうか?
●10年後はどのように感じているだろうか?
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と自問自答することです。
四番目の原因は、「過剰な自信」です。
最初は、できるという自信があったのに、やっていくうちにそう簡単ではないと気づくケースです。
世の中のほとんどのことは、自分が思っているようにはいきません。
むしろ、想定外のことが起こるのが当たり前です。
これを回避するには、上手くいったケース、上手くいかないケース、普通のケースなど、いくつかのオプションを想定することが重要です。
このように意思決定が失敗する原因は、大きく分けると4つが考えられますが、それぞれが独立しているものではなく、すべてが繋がっていて強力なバイアスになっているのです。
いずれにせよ重要な意思決定は、視野を広く持ち、反論も検証し、感情に流されることなく、いくつかの想定をして行いましょう。
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