経営者は、常に意思決定がつきまといます。
経営者=意思決定といっても過言ではありません。
そこで今日は、意思決定の判断基準についてわかりやすく解説します。
意思決定とは…
「ある目標達成のための諸手段を考察し、分析し、
その一つを選択決定する人間の認知的活動をいう。
企業戦略の策定から日常業務の遂行にいたるまで、
ほとんどの活動に意思決定が必要とされるので、
経営学の分野ではきわめて重要な概念である。」
とあります。
何やら難しいことが書いてありますが、目標達成や課題解決のために、
どれを実行して、どれを実行しないかを決定することです。
経営者だけでなく、誰でもが大なり小なりの意思決定を行なっています。
さて、意思決定をする際に大切なのは、どのような基準で意思決定をするのかです。
もちろん意思決定をするということは、意思決定の目的があります。
たとえば
「既存事業の3年先を考えて、新規事業をやるべきかやらざるべきか?」
「コロナ禍を考慮して訪問営業を止めて、オンライン営業にするべきかしないべきか?」
など、企業には様々な意思決定があります。
二者択一という場合もありますし、多くの選択肢の中からいくつかを
選択する場合もあります。
そのための基準は、目的を達成できるかできないかです。
もちろん、これができれば目的は達成できるが実行が難しいということもあります。
その逆もあります。
経営者であれば、意思決定の基準をいくつか持っていると思います。
仕事の優先順位を決める場合の選択基準として有名なのは
「重要度が高い-低い」「緊急度が高い-低い」のマトリクスがあります。
ほかにも、
「重要度が高い-低い」「実現度が高い-低い」のマトリクスもあります。
電気自動車メーカーの「テスラ」や宇宙ロケットの製造開発を行う
「スペースX」を創業したイーロン・マスクの意思決定に於ける
選択軸が変わっているという記事を読みました。
※他人にバカだと思われても全然気にしない破壊的な成功を収められる人の考え方、
だからイーロン・マスクは成功した「PRESIDENT Online」より。
この記事によると、イーロン・マスクは「クレバー/フーリッシュ・マトリクス」
を使って意思決定しています。
クレバーとは賢い、フーリッシュとは愚かという意味です。
わかりやすく言い換えると、クレバーは挑戦する価値があることで、
フーリッシュは挑戦する価値がないことです。非常にシンプルです。
このマトリクスは、自分から見てクレバーかフーリシュかを横軸に、
他人から見てフーリッシュかクレバーかを縦軸に設定します。
そうすると、マトリクスには次の4つのゾーンができます。
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ゾーン①自分から見て賢い×他人から見て愚か
ゾーン②自分から見て賢い×他人から見て賢い
ゾーン③自分から見て愚か×他人から見て愚か
ソーン④自分から見て愚か×他人から見て賢い
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この4つのゾーンのうち、イーロン・マスクが重視するのは
「ゾーン①自分から見て賢い×他人から見て愚か」です。き
っと意外だと思った人もいるでしょう。
一般的に考えると「ゾーン②自分から見て賢い×他人から見て賢い」
を意思決定の基準にしそうですが、
これではレッドオーシャンになります。
ところが「ゾーン①自分から見て賢い×他人から見て愚か」であれば、
他人は参入しませんからブルーオーシャンということになります。
イーロン・マスクは、他人から見ると愚かに見えても、
自分にすれば賢いと思えるものこそ事業として取り組むべきというのが、
彼の哲学です。
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