あなたは、日本で最も古い雑誌をご存知でしょうか?
いろいろな説があるようですが、「報徳」という雑誌が日本で一番古い雑誌だと聞いたことがあります。
報徳の創刊は明治35年ですから、118年前になります。 勘のいい方ならばピンときたと思いますが、報徳とはあの二宮尊徳の思想です。
報徳とは、二宮尊徳が、の生涯の生活と体験を通じて社会道徳の規範を考え、人間として社会生活を行うための行動の基本となるものをつくり、自ら実践し、それをそのまま雛形として後世に伝えられたものです。
その特色は、生活信条となる道徳、すなわち生活やモラルなど一般的な道徳活動と経済活動は、別々なものであってはならないとされています。
私たちは、自分の利益や幸福を追求するだけでなく、家族をはじめ私たちを取り巻く一般社会、広くは大自然から受けている恩徳に感謝し、これに報いる行動をとることが大切です。それがまた、人々のため、社会のためになるばかりでなく、自分のためにもなります。
結果的に、その行動が経済的利益と結びつきます。
このように、道徳と経済とは一元化されたものだというのが報徳の考え方です。
これは、公益社団法人大日本報徳社のホームページから転載させていただきました。
二宮尊徳の一番有名な思考は「報徳訓」や「五常徳」です。
そして、二宮尊徳の教えとして有名なのが4つの柱=「至誠」「勤労」「分度」「推譲」です。
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【至誠(しせい)とは?】
人間も動植物もすべての物や事には、美点、長所、良さ、取柄があり、 それらを「徳」として、真心をもって接し、お互いに引出し合うことが 最も大切なこと。
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【勤労(きんろう)とは?】
何事にも一生懸命、勤勉に心をこめて働くこと。
「積小為大(せきしょういだい=小を積んで大をなす)」の気持ちを 持って働くことが大切。
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【分度(ぶんど)とは?】
尊徳の独創的な考え方で、自己の力量と物事の関係性をよくわきまえて 行動すること。
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【推譲(すいじょう)とは?】
蓄えたお金や力を、世のため人のために使うこと。
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これが、4つの柱となります。
この中でも私の心を捉えて離さないのは、「積小為大」です。 積小為大とは、「小さな努力の積み重ねが、やがて大きな収穫や発展に結びつく。小事をおろそかにしていて、大事をなすことはできない。」という意味です。
「大事を成さんと欲する者は、まず小事を務むべし。大事を成さんと欲して小事を怠り、その成り難きを憂いて、成り易きを務めざる者は、小人の常なり。それ小を積めば大となる。」と残されています。
物事が上手くいかない原因のひとつに、この積小為大が考えられます。 つまり、小さなことの丁寧な積み重ねが継続できないということです。 小さなことは地味です。私たちはどうしても、目立った取り組み、派手な成功事例に目を奪われてしまいます。 ですが、凡事徹底という言葉があるように、これは「平凡を非凡に努める」という意味です。 当たり前のことを当たり前にやるのではなく、当たり前のことを人には真似できないほど一生懸命やるのです…。 成功の鍵は、地味な活動の中に埋もれているケースがほとんどです。 ●株式会社リンケージM.Iコンサルティングのオフィシャルメルマガの登録はこちら。
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