経営者のみなさま、周囲に「No」と言ってくれる人材がいないことで、思わぬ落とし穴に陥っていませんか?精神科医の春日武彦さんが指摘する「こだわり・プライド・被害者意識」という三つの精神的枷は、実は経営者にとって特に危険な存在かもしれません。そこで今日は、経営者が陥る3つの盲点をわかりやすく解説します。
まず、「こだわり」について考えてみます。
ある製造業の経営者は、自社製品の品質にこだわるあまり、市場のニーズ変化に対応できず売上が急落しました。しかし、若手社員の提案を受け入れ、柔軟な製品開発に転換したところ、業績が回復。こだわりを手放すことで、新たな可能性が開けました。
次に「プライド」です。
IT企業の経営者は、自社のシステムが最高だと信じて疑わず、顧客からの改善要望を軽視し続けました。結果、大口顧客を失いかけましたが、謙虚に顧客の声に耳を傾け、システムを改善したことで、むしろ顧客との関係が強化されました。
最後に「被害者意識」です。
ある小売店の店主は、大型チェーン店の進出で売上が落ち込み、「時代が悪い」と嘆いていました。しかし、地域密着型のサービスを強化し、顧客との関係を深めることで、むしろ売上を伸ばすことができました。
このように、「こだわり・プライド・被害者意識」から解放されることで、自社や社員の可能性を最大限に引き出し、業績を向上させることができます。では、営業コンサルタントの視点から、これらの枷(かせ)から解放される方法をお伝えします。
1.こだわりからの解放
たとえば、①定期的に社外の異業種交流会に参加し、新しい視点を取り入れる。②若手社員や新入社員のアイデアを積極的に聞く機会を設ける。③「もし〇〇だったら?」という仮説思考が日常的にできるようにトレーニングするのも効果的です。
2.プライドからの解放
たとえば、①毎週、自分の判断や行動を振り返り、改善点を見つけることを習慣化する。
②定期的に顧客や取引先からフィードバックを求め、真摯に受け止める。③失敗を恐れず、新しいことにチャレンジする文化を社内に醸成する。
3.被害者意識からの解放
たとえば、①日々の感謝日記をつけ、ポジティブな側面に目を向ける。②困難な状況を「チャンス」と捉え直す習慣を身につける。③社内で成功事例を共有し、前向きな雰囲気を作る。
これらの方法を実践することで、経営者は新たな視点を獲得し、自社の潜在能力を最大限に引き出すことができるでしょう。そして、それは業績の向上につながります。現状にしがみつくのは、敗北への第一歩となります。大事なのは、常に「海賊の眼」で、未来地図を描き続けることです。
10年後、20年後、世界はどうなっているのか?
人々は何を求めているのか?常識にとらわれず、大胆な発想で未来を予測することが重要です!本来、経営者の仕事は、未来予測とそれにいかにして適応するかです。
成功への道は、自己を解放することからはじまります。
今日から、新しい自分、新しい会社への第一歩を踏み出してみませんか?きっと、想像以上の可能性が広がっているはずです。経営者のあなたが、そう思って行動すれば新しい景色が目の前に広がります。
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