30~40代の頃、随分と無謀なことをやっていた。
新聞や雑誌に掲載された経営者にコンタクトを取り、「話を聞かせてほしい」とお願いして、会社を尋ねていた時期があった。訪問すれば、見ず知らずの私にいろいろなことを話してくれた。たまたま人格者で、良い人ばかりだったのかもしれない。そこで今日は、見ず知らずの経営者へのアプローチ方法についてわかりやすく解説する。
やり方はいたって簡単だ。
新聞や雑誌に掲載されている経営者の中から、この人の話を聞いてみたいという人をセレクトするだけだ。そのほか、下心を丸出しにして、この経営者の会社と取り引きしてみたいという動機でもいい。ビジネスなので、下心がなくてはおもしろ味がないし、誰もが下心を持っている。私の場合、何とか知り合いになって仕事がほしかったというのが本音だ。
この時わかったのは、どこの馬の骨かわからな私に話をしてくれる経営者ばかりだったということだ。あまりにもポンポンとアポイントが取れるので驚いたというのが本当のところだ。もちろん、断られたことは1回もなく、1人以外ウェルカムでアポイントを承諾してくれた。その時、使ったのが手紙作戦だ。それまで手紙など積極的に書いたことがなく、何を書いたらいいのかわからないので、想いのほかを全部さらけ出した。
さしずめ今にたとえれば、SNSで有名なインフルエンサーにダイレクトメッセージを送って、リアル対面が実現した!という感じだろう。そもそも私は、手紙を書いたことがないばかか大の苦手だったが、このようなことを数年継続したので、いつの間にか苦手意識はなくなった。しかも、今でも時々、手紙作戦をやることがある。
最近、業界の有名人から問い合わせが頻繁にあります。
業界とは、私とほぼ同業の人たちです。つまり、マーケティングやセールス業界では有名な若い人たちだ。著書もあり、実績もあり、業界では大活躍している。正直なところ「こんなに実力がある人たちがなぜ私に?」という素朴な疑問を抱いている。
話を聞けば、「営業のことを教えてほしい」「どうやってクライアント獲得しているの教えてほしい」「自分の改善点を見つけてほしい」というような前向きな内容ばかり。最初、オンラインで話をして、その後、リアルがお会いするケースもある。
このような現象が相次いだので、冷静になって考えてみたら理由はすぐにわかった。デキる人ほど向上心がある。貪欲に新しいことを吸収したいと考えるのだ。つまり、もっと自分を高めたいという気持ちが人一倍強い。ポイントは「デキる人ほどもっと学びたい」と思うことだ。以前、ある経営者からこんな話を聞いた。
この経営者の娘さんが、エステに勤めたというのだ。
そして、娘さんが驚いたのは、エステの常連はキレイな人が多いということ。「こんなにキレイなんだから、エステに来なくても大丈夫だろう」という人ほど、もっとキレイになろうとするらしいのだ。恐らく、私に何かを指導してほしい人は、これと同じ心理なんだろうと推測している。
そしてもうひとつ、危機感を抱いているということだ。
現状を聞いていると、このまま数年は安泰だろうと思ってしまうのですが、もっと成長したいという。つまり、人生に対するモチベーションも高いということだ。そういった人たちと一緒に仕事をすると、実は私も刺激を受ける。つまり、成長したい欲求がインフルエンザのように感染する。一番得をしているのは私ではないかと思う時がある。
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