今日は、変わった話題を紹介する。
ほぼすべての経営者が借金などしない方がいいと思っているだろう。考えようによっては、借金ができるということは信用があるということでもあるので、捉え方は人それぞれだ。また、借金をせずに設備投資ができればいいが、なかなかそうはいかない場合もある。大きなチャンスを逃してしまうこともあるからだ。そこで今日は、借金王ランキングについてわかりやすく解説する。
与信管理をメインに行っている「リスクモンスター」が、「借金王ランキング」の調査結果を発表した。あくまでも上場企業(金融機関を除く)の決算の記載に基づき、有利子負債を算出した結果である。
このような調査結果では、売上高が大きい企業ほど借金額も大きくなる傾向になるので、賢明な読者はおおよそ見当がつくだろう。それによると、最も多いのは「トヨタ自動車」の29兆3803億円だ。2位は「ソフトバンクグループ」の19兆4782億円。令和5年度の日本の国家予算(一般会計歳出)は、114.4兆円だ。つまり、トヨタ自動車は国家予算の約4分の1に当たる借金があるということになる。2位のソフトバンクグループでも約6分の1ということになる。
はっきり言って天文学的数字で、私たち中小企業にはまったく関係ない数字だ。
世界的な大企業になると、このくらいの借金があるということを雑学程度に憶えておいてほしい…。ただし、借金の額はともかく、企業経営に於いて借金は毒にも薬にもなる。
参考までに、トヨタ自動車の売上は34兆3,676億円。 ソフトバンクグループの売上は6兆5,704億円だ。では、3位以下を紹介する。
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3位 日本電信電話
8兆2,305億円(売上13兆1,362億円)
4位 本田技研工業
7兆6,652億円(売上16兆9,077億円)
5位 三菱HCキャピタル
7兆6,318億円(売上1兆8,962億円)
6位 日産自動車
6兆9,029億円(売上10兆5,967億円)
7位 ソフトバンク
6兆1,345億円(売上5兆9,120億円)
8位 オリックス
5兆7,185億円(売上2兆6,664億円)
9位 東京電力ホールディングス
5兆1,634億円(売上7兆7,987億円)
10位 三井物産
5兆406億円(売上14兆3,064億円)
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リスクモンスターでは「自動車製造業と通信業は上位7社までに3社ランクインしており、事業の特性から多額の資金調達が必要になる業種であることがうかがえる」とコメントしている。
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