日本人の仕事に対するやる気やモチベーションが低いと言われて数年が経ちます。 これは国内外のリサーチ会社の調査でも明らかです。
参考までに、2017年のギャラップ調査では、調査対象139ヶ国中で137位という結果です。
日本人の無気力さが益々明るみになりました。
そこで今日は、日本人のやる気についてわかりやすく解説します。
ギャラップ社が各国のやる気調査に用いるのはわずか12の質問です。
12の質問でやる気の有無が実証できるのかと、疑う人もいるかもしれません。
この質問を分析すると、個人のやる気というよりも、会社への帰属意識(エンゲージメント)を高めさせてくれる環境にあるかないかが重要だということがわかります。
つまり、エンゲージメントを高めさせる取り組みをしている経営者やリーダーの問題だということがわかります。
決して、日本人個々の能力や資質が低いわけではありません。
参考までにギャラップ社とは、アメリカのワシントンD.C.に本社を置き、世界30ヶ国に拠点があり、世論調査などを行っている企業です。
日本にもオフィスがあります。
民間企業による世論調査としては、ギャラップ調査と呼ばれており、信頼性が高いことで有名です。
今日紹介した調査は非常に有名で「従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査」です。
さて、12の質問は以下の通りです。
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①私は仕事の上で、自分が何を期待されているかがわかっている。
②私は自分の仕事を正確に遂行するために必要な設備や資源を持っている。
③私は仕事をする上で、自分の最も得意とすることを行う機会を毎日持っている。
④最近一週間で、良い仕事をしていることを褒められたり、認められたりした。
⑤上司または職場の誰かは、自分を一人の人間として気遣ってくれている。
⑥仕事上で、自分の成長を励ましてくれる人がいる。
⑦仕事上で自分の意見が考慮されているように思える。
⑧自分の会社の使命/目標は、自分の仕事を重要なものと感じさせてくれる。
⑨自分の同僚は、質の高い仕事をすることに専念している。
⑩仕事上で、誰か最高の友人と呼べる人がいる。
⑪この半年の間に、職場の誰かが自分の進歩について、自分に話してくれた。
⑫私はこの一年の間に、仕事上で学び、成長する機会を持った。
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この質問に、「完全に当てはまる(5点)」「やや当てはまる(4点)」「どちらともいえない(3点)」「やや当てはまらない(2点)」「完全に当てはまらない(1点)」で、回答してもらった結果を集計することで、企業の業績を正確に診断できることが統計的にわかっています。
そして、ギャラップの統計調査によって、上記の質問の点数が上がれば上がるほど、企業の業績(生産性、利益、社員定着率、顧客満足度)が比例して上昇するということがわかっています。
恐るべきギャラップの「従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査」ですが、12の質問を見た限り、日本の中小企業では大変厳しい結果になると思われます。 Googleのリーダーはコーチングスキルが必須なので、きっとGoogleの社員は好結果が期待できるでしょう。 つまり、日本の中小企業にはコーチングの導入が必須ということです。
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