Google(グーグル)と言えば、有能な社員が揃っていることで有名です。
日本企業とGoogleの違いは何でしょうか?
そこで今日はGoogleの人材についてわかりやすく解説します。
先日、Googleで人材開発を担当し、
現在は国内外の企業で人材育成のコンサルティングをおこなう
ピョートル・フェリークス・グジバチさんの記事を読みました。
日本企業が求める理想の人材像として
「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「協調性」の3つが挙げられてきました。かつては、こういった特性も必要だったのかもしれませんが、
ピョートルさんは日本企業の理想の人材論にNoを突きつけます。
そして、日本企業とGoogleの価値観の違いをこう例えます。
日本で大手企業の経営者といえば、
「黒塗りの車」で移動しているというイメージがあります。
ビジネス街ではエンジンをかけっぱなしにした車の中で、
運転手が経営者を待つという風景です。
また、保守的な会社では「性悪説」の考え方が重視され、
部下がとんでもないことをするかもしれないから、
「トップがすべてをコントロールする。指示や命令に従え」という考え方です。
一方、Googleでは「性善説」です。本社の敷地は「キャンパス」と呼ばれており、
誰でも入ることができます。
創業者はのラリー・ペイジは、自転車を漕いで移動していて、
ボディガードも、お連れの人もいません。
Googleの文化や社風は、創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが子どもの時、
「モンテッソーリ教育」を受けてきたことに起因します。
モンテッソーリ教育とは、子どもの自主性や知的好奇心を育てるプログラムで、
「3〜6歳」「6〜9歳」「9〜12歳」と、年齢の異なる子ども同士で
クラスを編成するのが特徴です。
このようなクラス編成の場合、年少の子が困っていると年上の子が教えてあげ、
先輩に教えてもらった子は、年度が変わると今度は自分が教える番になります。
つまり、互いに教えていくことが教育の仕組みの中に組み込まれています。
そして、クラスには自分で作れる学習教材が置いてあります。
たとえば、絵を描きたいんだったら絵を描くとか、レゴを使って何かを作るとかです。
重要なのは先生の役割で、ファシリテーションやコーチングです。
子どもが好きなことをやってる時に、「何をやってるのかな?」と質問したり、
子どもが戸惑っていれば「こうしてみるのはどう?」と、丁寧に説明します。
つまり、子どものひらめきを育て、自分で学習できるように。
成長志向を育てる教育です。
このようなラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの背景があり、
Googleを創業した時、普通の会社とは真逆の会社にしようとしました。
「自由を重視して、社員が好きなことに情熱をもってもらおう。それで成果が出ればいい」ということです。
そして、「マネージャーがいらない」という試み、
「20%プロジェクト」(勤務時間の20%は自分の企画したやりたいことに使っていい)を
実践するなど、非常に自由を大切にしてきました。
ピョートルさんによれば、Googleでは「どんな大学を出たか」は
入社後のパフォーマンスと相関関係がなかったことがわかったそうです。
次にわかったのは、「これまでの人生で苦労をしたかどうか」です。
人生の中で、戸惑ったり、脱線したり、事故にあたり、病気になったり、浪人したり、
好きな人を失ったりと、
苦労した人たち、挫折した人たちは、Googleで高いパフォーマンスを発揮していました。
挫折は、自分自身を見つめ直すチャンスであり、
アイデンティティを作り直す機会でもあります。
■コミュ力もリーダーシップもいらない。
元Google社員が語る、本当に「優秀な人材」とは
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